任意整理でポケットカードの利息を0%にし、返済期間を最長5年程度まで延ばすことで、月々の返済額を大きく下げられる可能性があります。
ポケットカードの返済が続けにくい場合は、任意整理でどこまで返済額を下げられるか、事前に確認することが大切です。
ZOZOCARDやファミマカードなど「券面のブランドは違うがポケットカードが発行しているカード」の扱いも整理します。
司法書士の立場から、ポケットカードを任意整理するメリット・注意点・過払い金の有無までを解説します。
参考元:債務整理-東京司法書士会
あなたのそのカードも「ポケットカード」かもしれません
ポケットカード株式会社は、自社ブランドの「P-oneカード」だけを発行している会社ではありません。
カードに別のブランド名が入っていても、ポケットカードが発行会社になっているカードが数多くあります。
代表的なものは次のとおりです。
これらはすべてポケットカードが発行しています
- P-oneカード
- ZOZOCARD
- ファミマカード
(ファミマTカードからの切り替え分を含む) - コーナンカード/コーナンFLEXY
- 旧DMM JCBカード
- Fマネーカード(カードローン)
「ZOZOのカードの返済がきつい」「ファミマのカードで借りていた」という場合も、手続きの相手はポケットカード株式会社です。
カードやアプリに「ポケットカード株式会社」と記載があれば、ポケットカードとして任意整理を行います。
自分の持っているカードがどの発行会社のものか分からないときは、アプリやカード裏面の記載を確認してください。
ポケットカードを任意整理すると
ポケットカード任意整理後の和解条件
- 将来利息
- 原則0%
- 分割回数
- 60回(5年)以上も可能
- 過払い金
- 2007年11月以前からの
キャッシング取引
他社では36回や48回を求められることもありますが、ポケットカードでは60回より短い分割を強く求められる場面は多くありません。
そのため、毎月の返済額を抑えながら完済を目指しやすい債権者といえます。
利息カットで返済額を減らせる
任意整理後は、原則として将来利息をカットし、残った元本を分割で返済していきます。
利息が年15〜18%ついている状態では、返済してもその多くが利息に充てられ、元金がなかなか減りません。
利息が0%になれば、支払った金額がそのまま元金の減額につながります。
任意整理の前と後で返済はどう変わるか
40万円借入
(金利17.95%・毎月12,000円返済)
任意整理をしない場合
- 毎月の返済額
- 12,000円
- 完済までの期間
- 約4年
- 利息総額
- 15万円以上
任意整理をした場合(60回払い)
- 毎月の返済額
- 約6,700円
- 完済までの期間
- 5年
- 利息総額
- 0円
返済期間は長くなりますが
毎月の負担と利息の総額を減らせます
借入額や金利ごとの詳しい減額シミュレーションは、別記事で試算しています。

任意整理の注意点とデメリット
- ポケットカードを任意整理するデメリットは何ですか?
-
主なデメリットは2つです。整理したポケットカードが解約になることと、信用情報に事故情報が登録されること(いわゆるブラックリスト)です。
ポケットカード系のカードが解約になる
起きること
- ポケットカード発行のカードがすべて解約になる
- 貯めていたポイントは原則失効する
- ETCカード・家族カードも同時に解約になる
依頼前にやること
- 携帯料金・公共料金・サブスクの支払方法を変更
- ポイントを交換しておく
ポケットカードを任意整理すると、ブランドが違っていても、ポケットカードが発行しているカードはすべて解約・利用停止の対象になります。
たとえばP-oneカードを任意整理する場合、同じ方が持っているZOZOCARDやファミマカードも一緒に整理されるのが原則です。
解約になると貯めていたポイントは原則として失効するため、手続き前に交換しておくことをおすすめします。
任意整理を始める前に、ポケットカードの明細を見て毎月自動で決済されている支払いを確認しておきましょう。
口座振替、請求書払い、デビットカード、スマホ決済など、クレジットカード以外の方法へ変更しておく必要があります。
信用情報に事故情報が登録される(ブラックリスト)
任意整理をすると信用情報機関に事故情報が登録され、完済からおおむね5年間は、新規のクレジットカードやローンの契約が難しくなります。
住宅ローン、自動車ローン、携帯端末の分割購入にも影響し、整理していない他社カードも途上与信で利用停止になることがあります。
この期間も、デビットカードやスマホ決済で買い物は可能です。
登録期間中にできなくなることの詳細やデビットカードについては以下の記事で詳しく解説しています。
ポケットカードを任意整理する流れ
1受任通知の送付(返済ストップ)
支払方法の切り替えを済ませたうえで、ポケットカードへ受任通知を送ります。
これにより返済と督促がいったん止まります。
2取引履歴の確認と和解交渉
1〜2か月で取引履歴が届きます。
2007年11月以前の取引があれば引き直し計算を行い、残高を確定させたうえで、将来利息のカットと分割回数を交渉します。
3和解成立・返済再開
依頼からおおむね3〜6か月で和解がまとまり、決まった条件で返済を再開します。
依頼後に依頼者がすることは、ポケットカードへの返済をいったん止め、その間に司法書士へ積立金を行うことです。
積立金は、任意整理後に毎月返済を続けられるかの確認と、費用の分割払いを兼ねています。
積立金と任意整理手続きの詳細な流れについては以下の記事で詳しく解説しています。
ポケットカードで過払い金が発生するケース
- ポケットカードの借金が減額されたり過払い金が発生することはありますか?
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2007年11月以前から取引をしていたのであれば、過払い金が発生している可能性があります。
ただし、ショッピングの取引では借金が減ったり、過払い金が発生することはありません。
引き直し計算の結果、借金が残れば減額後の金額で任意整理を行い、借金がゼロになって過払い金が出ていれば返還請求に切り替わります。
過払い金の発生条件や引き直し計算については、以下の記事で詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
- ポケットカードの任意整理は家族や会社に知られずにできますか?
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郵送物や連絡は本人宛に限定されるため、家族に知られにくい手続きです。
勤務先に直接連絡が入ることも通常はありません。
ただし、ブラックリストの影響等で知られる可能性はあります。
- ポケットカードを任意整理中でも新しいカードは作れますか?
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任意整理中および完済からおおむね5年間は、信用情報に事故情報が残るため、クレジットカードの新規発行は難しい状態が続きます。
- 任意整理をするとポケットカードのETCカードも使えなくなりますか?
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はい。ポケットカードが発行しているETCカードも同時に解約となります。
- ZOZOCARDを任意整理するとZOZOTOWNは使えなくなりますか?
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ZOZOCARDを任意整理すると、ZOZOCARDは利用停止になります。
ZOZOCARDでの支払いはできなくなるため、ZOZOTOWNを利用する場合は別の支払方法へ変更する必要があります。
- ポケットカードで過払い金は発生しますか?
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2007年11月以前からキャッシング取引がある場合は、過払い金が発生している可能性があります。
一方、ショッピング利用では過払い金は発生しません。
まとめ|ポケットカードはカード停止の影響を確認して進める
ポケットカードの返済が厳しいときは、利息0%+長期分割で月々の負担を大きく下げられる可能性があります。
ZOZOCARDやファミマカードなど、ブランドが違っても発行元がポケットカードであれば、ポケットカードに対して任意整理を行います。
2007年11月以前からのキャッシング取引がある方は、過払い金が見つかることもあります。
カード解約や信用情報への登録といったデメリットも踏まえたうえで、まずは司法書士に相談し、ご自身の取引内容に合った進め方を確認してください。
