三菱UFJニコス(ニコスカード・DCカード・UFJカード等)の過払い金について解説します。
対象になる条件、返金額と期間の目安、請求前に知っておきたい注意点を認定司法書士がまとめました。
この記事のポイント
- 対象になる人
- 2007年までにキャッシングを始めた人(ショッピングのみは対象外)
- 返金の目安
- 任意交渉なら元金の7〜9割
- 返金まで
- 任意交渉で4〜6か月、訴訟は1年以上かかることも
- 時効の期限
- 最終の完済から10年(途中で完済していると早まることも)
- 請求の影響
- ニコスのカードは解約、ショッピング返済中は相殺に注意
参考元:過払金の返還請求-東京弁護士会
ニコスで過払い金の対象になる人
ニコスは2007年頃に、利息制限法の上限を超えない金利へ見直しています。
そのため、2007年までにキャッシングを始めた人は、過払い金が発生している可能性があります。
ショッピングは、リボ払いや分割払いでも対象外です。
対象の可能性あり
2007年までに
キャッシングを始め、
完済から10年以内
対象外
2008年以降の開始、
ショッピングのみ、
完済から10年経過
いつから借りたか覚えていない場合の確認方法は、以下の記事で解説しています。

50代 男性2005年からニコスカードでキャッシングを利用していました。相談したところ過払い金があると分かり、半年ほどで返金を受けることができました。
過払い金がなく返済が苦しい場合は、任意整理を検討してください。
ニコスの任意整理への対応については、以下の記事で詳しく解説しています。


返金の相場と期間の目安
ニコスは、裁判をしない任意交渉では、元金の7〜9割で和解を提案してくることが多いです。
それ以上を求める場合は、訴訟が必要になります。
| 任意交渉 | 訴訟 | |
|---|---|---|
| 回収額 | 元金の 7〜9割 |
満額+利息も 狙える |
| 過払い利息 | 付かない | 請求できる |
| 返金まで | 4〜6か月 | 1年以上の ことも |
完済しているか返済中か、取引の分断があるかによって、回収額と期間は変わります。
回収割合は今後下がる可能性があります
現在は多くの貸金業者が、過払い金の返還への対応を厳しくしています。
ニコスの任意交渉での回収割合も、今後は悪化する可能性があります。
過払い金がありそうな方は、時効とあわせて、早めに確認しておくことをおすすめします。
過払い金には年5%の利息が付きますが、利息まで回収するには訴訟が必要です。
過払い金の利息については以下の記事でも詳しく解説しています。


ニコスは訴訟になると弁護士を立てて争ってくるため、返金まで1年以上かかることもあります。
争点によっては、訴訟をしたことで回収額が減る場合もあります。



あまり時間をかけたくなかったので、訴訟は避けて任意交渉を選びました。早めに入金されて生活が助かりました。
任意交渉で返金されるまでの流れ
ニコスへの請求から入金までは、4〜6か月ほどが目安です。
取引履歴の開示請求
ニコスに過去の取引履歴を請求します。
か月後
引き直し計算・請求
利息制限法の上限金利で計算し直します。
算出した過払い金をニコスに請求します。
か月後
和解
ニコスから和解案が届きます。
納得できなければ訴訟を検討します。
か月後
入金
和解で決めた日に、過払い金が振り込まれます。
過払い金請求の流れについては以下の記事でも詳しく解説しています。


時効の考え方(分断に注意)
過払い金の時効は、最終の完済から10年です。
ただし、一度完済してから1年以上あけて再び借りていると、ニコスは取引が分かれている(取引の分断)と主張してきます。
分断が認められると、途中の完済から10年で、それまでの過払い金が時効になります。
たとえば、2000年に借りて2010年に完済し、2012年に再び借りて2020年に完済したケースです。
再び借入
分断なし
2020年の完済から10年、
2030年まで請求できる
分断あり
2010年の完済から10年、
2020年に時効
分断ありの場合、2012年からの取引は2007年の金利見直し後の借入なので、過払い金は発生しません。
訴訟で争いになりやすい2つの主張
訴訟で特に争いになりやすいのは、取引の分断と、貸付停止による時効の主張です。
どちらかが認められると、過払い金が時効で減ってしまいます。
過払い金の時効については以下の記事でも詳しく解説しています。


ニコスへの過払い金請求の注意点
カードは解約になる
- ニコスへ過払い金請求をすると、ニコスのカードは解約になる
- ニコスのカードを複数所持している場合
- 全てのニコスのカードは解約になる
ニコスのカードが解約になるとポイントは失効してしまうため、貯まっているポイントは先に使っておきましょう。
完済後の過払い金請求ではブラックリストに登録されることはありません。
auPAYカードの中には、ニコスが保証しているものがあります。
そのため、ニコスへ過払い金請求をすると、auPAYカードも解約になる可能性があります。
お持ちのauPAYカードにニコスが関わっているかの確認方法は、以下の記事で解説しています。


ショッピングの残高がある場合
ショッピングのリボ払いなどが残っている状態で請求すると、過払い金と残高が相殺されます。
過払い金のほうが少ないと、残った分は任意整理の扱いになり、ブラックリストに登録されます。
過払い金のほうが多い場合でも、手続き中は一時的に事故情報が載ることがあります。
請求する前に取引履歴を取り寄せて計算し、相殺しきれるかを確認してから進めるのが安全です。
ブラックリストの影響については以下の記事で詳しく解説しています。


よくある質問
- ニコスの過払い金請求にかかる費用の相場は?
-
一般的には「基本報酬+成功報酬」がかかり、成功報酬は返還額の20〜25%程度が多いです。
- ニコスから取引履歴を取り寄せるにはどこに請求すればよい?
-
三菱UFJニコスへ開示請求を行います。電話での請求が可能です。
- 過払い金請求後に新しいクレジットカードを作れるのはいつから?
-
完済後の請求であればブラックリストには登録されないため、他社のカードは請求後すぐに申し込めます。
ただし、三菱UFJニコス系のカードは、新規の審査が厳しくなる可能性があります。
司法書士からのアドバイス
途中で完済した時期がある方や、ショッピングの残高がある方は、請求の前に回収額と相殺の見込みを確認しておくことが大切です。
過払い金は、最終の完済から10年で時効になります。
迷っているうちに時効を迎えないよう、まずは無料相談で対象になるかを確認してください。
