オリコの返済が苦しい場合、任意整理を行うことで将来の利息が原則0%になり、毎月の返済負担を大きく減らせる可能性があります。
しかし、「オートローンで返済中の車が引き上げられる」といったオリコ特有の注意点も存在します。
累計10,000件以上の債務整理の相談を受けてきた司法書士の視点から、オリコを任意整理する際の現実的なメリット・デメリットと、失敗しないための事前対策をわかりやすく解説します。
参考元:任意整理-東京弁護士会
オリコ(オリエントコーポレーション)を任意整理すると
オリコ任意整理後の和解条件(目安)
- 将来利息
- 原則0%
- 分割回数
- 60回(5年)以上も可能
- 過払い金
- 2007年3月以前からの
キャッシングなら可能性あり
借入から間もない場合は
利息のカットに応じてもらえないこともあります
任意整理の基本については以下の記事で詳しく解説しています。

任意整理「前」と「後」の比較
50万円借入
(利息18%・毎月15,000円返済)
任意整理をしない場合
- 毎月の返済額
- 15,000円
- 完済までの期間
- 4年
- 利息総額
- 約20万円
任意整理をした場合(60回払い)
- 毎月の返済額
- 約8,400円
- 完済までの期間
- 5年
- 利息総額
- 0円
任意整理で利息がカットされ、60回払いで和解できた場合、毎月の返済額は15,000円から約8,400円まで下がります。
完済までの期間は4年から5年に延びますが、約20万円の利息を支払わずに済み、毎月の返済負担も約6,600円軽くなります。
あなたはオリコを任意整理すべき?
(「返済に追われている」「利息しか返済していない」ような状態)
- YES → STEP2へ
- NO → 返済計画の見直しで改善できる可能性あり、まずは家計の見直しを優先
(目安:元金÷60 が毎月無理なく出せる額か)
- YES → 任意整理は有力な選択肢
- NO → 任意整理だけでの解決が難しい
- 他の手続き(個人再生・自己破産等)も含めて検討が現実的
- YES → 個人再生や自己破産をすると原則として車は引き上げられる
- 車を残したい場合「オリコ以外の借金だけを任意整理して返済が回るか」を検討
- NO → 車の論点がないので、現在の状況にあわせて柔軟に債務整理の検討が可能

オリコを任意整理する際のデメリット
- 任意整理のデメリットは何がありますか?
-
オリコカードは解約となり、ブラックリストで他社カードも停止になる可能性があります。
さらにオートローン返済中なら車が引き上げられる恐れがあります。
オリコカードの扱い
オリコを任意整理すると、お持ちのオリコカードは解約になります。
貯まっていたポイントも失効するため、事前に使い切っておくのが無難です。
ブラックリストの影響
- 事故情報が登録される(ブラックリスト入り)
- 信用情報機関に、任意整理をした事実が記録されます。
- 約5年間は新規のローン・カード審査が困難に
- 完済してから5年間は、クレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることが難しくなります。
- 手続きから外した他社カードも利用停止のリスク
- 任意整理しないクレジットカードも、カード会社による定期的な審査で利用できなくなる可能性が高いです。
デビットカードやスマホ決済については、以下の記事でも詳しく解説しています。
オートローン返済中の場合(車の引き上げ)
- 車の所有者はオリコ(所有権留保)
- 返済中は車検証の「所有者」がオリコになっていることが多いです。
- 所有権者は車検証や契約書で確認が可能です。
- 任意整理をすると車は引き上げられる
- オリコを任意整理すると、強制的に車のローンも対象になります。
- そのため、車は引き上げられ売却(返済に充当)されてしまいます。
- 回避策:オリコを整理対象から外す
- オリコを任意整理から除外し、他社の借金だけを整理する選択も可能です。
オリコカードのみ任意整理をして、オリコの自動車ローンは任意整理しないということはできません。
一方で、オリコ以外の会社で自動車ローンを組んでいる場合は、オリコを任意整理しても車が引き上げられてしまうことはありません。
自動車ローンについては以下の記事でも詳しく解説しています。

任意整理の流れ(オリコの場合)
1受任通知の送付(返済ストップ)
オリコへ受任通知を送ります。
以後、オリコへの返済を止めても督促が来ることはありません。
オリコ保証の銀行借入がある場合は、受任通知の前に預金の引き出しと口座変更を済ませます。
2取引履歴の確認と和解交渉
2〜3週間で取引履歴が届きます。
2007年3月以前の取引があれば引き直し計算を行い、残高を確定させます。
そのうえで、将来利息のカットと分割回数を交渉します。
3和解成立・返済再開
依頼から3〜6か月で交渉がまとまり、和解内容どおり無利息で返済を再開します。
依頼後は、返済を止めている間に毎月決まった金額を積み立てることになります。
この積立ができない場合は、任意整理での完済が難しいと判断し、個人再生や自己破産の検討に移ります。

面談から返済開始までの詳しい流れは、以下の記事で解説しています。

オリコで過払い金が発生する条件
- オリコでは借金が減額されたり過払い金が発生することはありますか?
-
2007年3月以前から取引があれば、借金が減額されたり過払い金が発生する可能性があります。
オリコは2007年3月まで、法律の上限を超える利息で取引を行っていました。
そのため、2007年3月以前からキャッシングの取引がある場合は、借金が減額されたり過払い金が発生している可能性があります。
引き直し計算の結果、残高が減れば任意整理として進め、借金がゼロになり過払い金が出れば過払い金請求に切り替わります。
いつから借りたかを確認する方法、オリコの過払い金請求の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
- オリコの任意整理は司法書士と弁護士、どちらに依頼すべきですか?
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1社あたりの借金が140万円以下であれば司法書士でも対応可能です。
140万円を超える場合は弁護士の対応となります。
- オリコだけ任意整理して、他社のカードは残せますか?
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他社の分を任意整理の対象から外すことは可能ですが、信用情報への登録の影響は全体に及ぶため注意が必要です。
- 任意整理をしてオリコから督促の電話や郵便は届きますか?
-
受任通知を司法書士が送付すれば督促は止まります。
- オリコの任意整理にかかる期間はどれくらいですか?
-
受任から和解成立まで3〜6か月程度、以後は分割返済開始となります。
まとめ
- オリコは利息を0%にし、60回以上の長期分割にも応じてもらいやすい会社です。
- 毎月の返済額を減らしながら、完済までの総支払額を大きく減らせます。
- オリコの自動車ローンがある場合は車が引き上げられ、オリコ保証の銀行借入がある場合は口座が凍結されます。
- 該当する場合は、受任通知の前に準備が必要です。
オリコの任意整理は、将来利息のカットと60回程度の長期分割により、毎月の返済負担を大きく軽減できる有効な手段です。
一方で、ご自身の状況で「いくら減るのか」「どんなリスクがあるのか」は、ケースバイケースで異なります。
当事務所では、受任からオリコとの交渉、解決まで、司法書士の三浦が「完全担当制」で直接サポートいたします。
日中の電話即時対応は難しいですが、その分LINE・メールにて記録を残しながら、お一人おひとりに丁寧に対応しております。
「まずは自分の場合どうなるか知りたい」という方は、ぜひお気軽にLINE等でお声がけください。
※裁判所から書類が届いたなど緊急性が高い場合は、相談者の利益を優先して他事務所を案内することがあります。
