東京スター銀行のローンが返済できなくなったとき、任意整理によって将来利息の減額や分割条件の見直しができる可能性があります。
東京スター銀行のローンを任意整理する場合、最初に確認すべきなのは「どの商品を利用しているか」です。
保証会社が違うと、任意整理後の利息や分割条件の見通しも変わります。
本記事では、商品ごとの保証会社の違いを起点に、利息・分割回数・口座凍結リスクまでを司法書士が解説します。
参考元:債務整理-東京司法書士会
東京スター銀行の任意整理は「商品名」で交渉相手が決まる
銀行の借入には保証会社がついており、銀行を任意整理する場合は、保証会社が任意整理の交渉相手になります。
東京スター銀行では契約している商品によって保証会社が決まっているため、商品名を見れば交渉相手と和解条件の見通しがわかります。
スターカードローンα/β
スターフリーローン
- 保証会社
- アイフル
- 将来利息
- 数%〜10%残る
- 分割回数
- 36〜44回
スターワン乗り換えローン
- 保証会社
- 東京スター・ビジネス・ファイナンス
- 将来利息
- 0%を見込みやすい
- 分割回数
- 最長60回
和解条件は取引期間、残高、滞納状況によって変わります
東京スター銀行のおまとめ・借り換えローンは、保証会社の審査結果によって商品名が変わります。
スターカードローンかスターフリーローンを利用している場合、任意整理の交渉相手はアイフルです。
手元の契約書や商品名を確認すれば、自分がどの条件に当てはまるかを相談前に把握できます。
参考:おまとめローン|東京スター銀行
カードローンの保証会社|東京スター銀行
スターカードローンα/β・スターフリーローンを任意整理する場合
これらの保証会社はアイフルのため、任意整理では最終的にアイフルと和解交渉を行うことになります。
アイフルにすでに借入がある場合の注意
東京スター銀行のカードローンがアイフル保証の場合、アイフル本体からの借入がないかも確認します。
たとえば、東京スター銀行のカードローンとは別に、アイフルのカードローンも利用しているケースです。
東京スター銀行のローンだけを任意整理して、アイフル本体の借入だけを通常どおり残すことはできません。
アイフルの借入を残したい場合、東京スター銀行のアイフル保証のローンを任意整理から外す必要があります。
アイフルの任意整理については、以下の記事で詳しく解説しています。

スターワン乗り換えローンを任意整理する場合
スターワン乗り換えローンの保証会社は、東京スター・ビジネス・ファイナンスです。
複数の借入を一本化しているケースが多いため、任意整理では残高が大きくなりやすい点に注意が必要です。
保証会社で月々の返済額は変わる
任意整理で利息をカットしたあとの返済額は、交渉相手によって変わります。同じ借入額でも、分割回数の上限が違うためです。
以下は月々の返済額の目安です(元金のみで計算)。
東京スター・ビジネス・ファイナンス
(60回の分割払い)
- 借入50万円
- 約8,300円
- 借入100万円
- 約16,700円
アイフル
(44回の分割払い)
- 借入50万円
- 約11,400円
- 借入100万円
- 約22,700円
アイフルとの和解では利息が一部残ることがあり、実際の返済額はこの金額より高くなる可能性があります
同じ借入額でも、交渉相手がアイフルになると月々の返済額は重くなります。
差は50万円で約3,000円、100万円で約6,000円と、借入が大きいほど開きます。
相手がアイフルか東京スター・ビジネス・ファイナンスかで、月々の返済額は変わります。
契約している商品名を確認すれば、自分の条件を相談前に把握できます。
任意整理でどれだけ返済が楽になるかは、以下の記事で詳しく解説しています。

東京スター銀行の口座凍結に注意
起きること
- 東京スター銀行の口座が一時的に凍結される
- 預金の引き出しや引落しができなくなる
- 預金残高が借入残高と相殺される
受任通知の前にやること
- 口座の預金を引き出しておく
- 給与・年金の受取口座を他行へ変更
- 家賃・公共料金・携帯料金などの引落し口座を変更
- 他社ローンやカードの引落し口座も変更
凍結されるのは東京スター銀行の口座だけで
他行の口座は影響を受けません
東京スター銀行を任意整理すると、東京スター銀行の口座が一時的に凍結され、預金の引き出しや引落しができなくなります。
また、預金残高がある場合は、借入残高と相殺されます。
依頼前に確認すべきこと
東京スター銀行を任意整理する前に、次の項目を確認してください。
- 東京スター銀行の口座に預金が残っていないか
- 給与振込口座になっていないか
- 年金の受取口座になっていないか
- 家賃、公共料金、携帯料金、保険料などの引落し口座になっていないか
- 他社ローンやクレジットカードの引落し口座になっていないか
給与や年金の受取口座になっている場合は、任意整理前に他行口座へ変更しておきましょう。
公共料金や携帯料金などの引落しがある場合も、支払方法を変更しておく必要があります。
口座凍結は東京スター銀行の口座に限られる
東京スター銀行を任意整理したからといって、他の銀行口座まで凍結されるわけではありません。
凍結リスクがあるのは、東京スター銀行の口座です。
口座凍結については以下の記事でも詳しく解説しています。

ブラックリストに登録される
東京スター銀行を任意整理すると、信用情報機関に事故情報が登録されます。
ブラックリストの状態になるため、クレジットカード、カードローン、ローン、スマホ端末の分割払いなどの審査に通りにくくなります。
ブラックリストの影響、デビットカードについて詳しくは以下の記事で解説しています。
東京スター銀行を任意整理する前に確認する流れ
東京スター銀行の任意整理では、通常の任意整理の流れだけでなく、商品名・保証会社・口座利用状況の確認が重要です。
同じ東京スター銀行の借入でも、商品名によって交渉相手や和解条件の見通しが変わるためです。
1商品名で保証会社を確認する
契約書、会員ページ、返済予定表などで商品名を確認します。
スターカードローンα/βとスターフリーローンはアイフル保証、スターワン乗り換えローンは東京スター・ビジネス・ファイナンス保証です。
2アイフル本体の借入がないか確認する
アイフル保証のローンを任意整理すると、アイフル本体の借入も対象になります。
アイフルの借入を残したい場合は、東京スター銀行のローン自体を対象から外す必要があります。
3東京スター銀行の口座利用状況を確認する
給料・年金の受取口座、家賃・公共料金・携帯料金の引落し口座になっていないかを確認します。
該当する場合は、受任通知の前に別の口座へ変更しておきます。
4保証会社ごとの条件で返済できるか確認する
アイフル保証の場合は、利息0%を前提にせず、利息が残っても返済できるかを確認します。
おまとめローンは残高が大きくなりやすいため、60回でも月額が重くなることがあります。
任意整理の流れについては以下の記事で詳しく解説しています。

東京スター銀行の任意整理が向かないケース
- 収入が不安定で毎月の返済ができない
- 残高が大きく、60回でも返済額が高すぎる
- 東京スター銀行以外にも多数の借入がある
- すでに給与差押えや訴訟が進んでいる
- 住宅ローンや車のローンとの関係で全体整理が必要
このような場合は、任意整理だけで解決しようとすると、かえって返済が苦しくなることがあります。
個人再生や自己破産を検討した方がよいケースもあります。
任意整理で進めるかどうかは、東京スター銀行1社だけでなく、全体の借入状況を見て判断することが重要です。
よくある質問(Q&A)
- 東京スター銀行を任意整理すると、利息は必ず0%になりますか?
-
必ずしも0%になるとは限りません。
保証会社がアイフルの場合は、数%の利息が残る可能性が高いです。
- 自分の東京スター銀行のローンが、どちらの保証会社か調べる方法はありますか?
-
契約書や会員ページに商品名が記載されていればそれで判別できます。
スターカードローンα/βとスターフリーローンはアイフル保証、スターワン乗り換えローンは東京スター・ビジネス・ファイナンス保証です。
- 東京スター銀行の口座は利用できなくなりますか?
-
口座自体は解約されませんが、任意整理後一時的に凍結されるため、事前に預金を引き出しておく必要があります。
- 東京スター銀行を任意整理すると、他のクレジットカードも使えなくなりますか?
-
信用情報を定期的にチェックされるため、任意整理をしていない他社カードも利用停止になる可能性があります。
- 東京スター銀行では過払い金は発生しますか?
-
銀行からの借入では、過払い金が発生することはありません。
まとめ
東京スター銀行の任意整理では、商品名と保証会社の確認が重要です。
特にアイフル保証の場合は、任意整理後も数%の利息が残る可能性があるため、利息0%だけを前提に返済計画を立てない方が安全です。
また、東京スター銀行の口座を給与・年金・公共料金の支払いに使っている場合は、口座凍結への準備も必要です。
任意整理を検討している場合は、商品名、保証会社、口座利用状況、アイフル本体の借入の有無を確認してから進めることをおすすめします。
