ポケットカードの任意整理で返済額を減らす方法|司法書士が解説

当サイトの記事はすべて司法書士三浦永二(東京司法書士会所属、登録番号7300号)が執筆しています。

任意整理をすれば、利息を0%にし、返済期間を最長5年まで延ばすことで、毎月の返済額を大幅に減らせる可能性があります。

例えば40万円の借金を任意整理した場合、月12,000円の返済が約6,700円まで減額できるケースもあります。

本記事では、司法書士がポケットカードの任意整理のメリット・注意点・過払い金の有無まで徹底解説します。

「返済額を減らしたい」「延滞や取り立てを止めたい」と考えている方は、まずは本記事を読んで返済プランを立て直してください。

参考元:債務整理-東京司法書士会

信用情報とは-指定信用情報機関のCIC

目次

ポケットカードの返済が苦しいときの解決策

ポケットカードの借金を任意整理するとどうなりますか?

ポケットカードを任意整理をすると利息は免除してもらえるので、任意整理後は元金だけを分割で返済していくことになります。

分割払いの回数も60回以上と長期間の分割払いができるので、毎月の返済額も少なくなる可能性が高いです。

ポケットカードを任意整理すると
  • 利息カット:任意整理後の利息は基本0%
  • 長期分割:60回など長期の分割払いが可能
  • 過払い金発生の可能性:2007年11月以前のキャッシング取引では過払い金が発生しているケースあり

利息カットで返済額を減らせる

  • 任意整理後は利息が0%になります
  • 利息が高い状態だと返済しても元金がなかなか減りません
  • 利息0%になることで、支払った分がそのまま元金の減額につながります
項目任意整理前任意整理後
利息年15〜18%程度0%
元金の減り方遅い速い
支払い効果利息に多く充当全額元金に充当

 返済期間を延長して毎月の負担を軽減

  • 60回以上(5年以上)の長期分割が可能
  • 分割回数を増やすほど、毎月の返済額が少なくなる
  • 家計の負担を軽減できる

返済額の推移(40万円借入の場合)

分割回数返済期間毎月の返済額
48回約4年約8,300円
60回約5年約6,700円
72回約6年約5,500円

【毎月の返済額が少なくなった事例】

返済額が大幅に減り、精神的にも生活面でも負担が軽くなりました。もっと早く相談していれば、さらに返済のストレスを回避できたと思います。

任意整理については以下の記事でも詳しく解説しています。

任意整理前と後の返済シミュレーション比較

ポケットカードを任意整理をすることでどのようなメリットが発生しますか?

毎月の返済額が減り、完済までの期間が早くなる可能性があります。

利息がなくなるだけで、数十万円返済額が減るというメリットがでることが多いです。

任意整理せずに支払っていく場合と、任意整理をした場合とで比較します。

1. 任意整理をしない場合

  • 金利:17.95%
  • 借入額:40万円
  • 毎月の返済額:12,000円
  • 完済までの期間:約4年
  • 支払う利息の総額:15万円以上

※ 毎月の返済額を減らすと完済までの期間が延び、利息の総支払額もさらに増えます。

2. 任意整理をした場合(48回分割)

  • 金利:0%
  • 借入額:40万円
  • 分割回数:48回(4年)
  • 毎月の返済額:約8,300円
  • 支払う利息の総額:0円

3. 比較表(48回分割での比較)

項目任意整理前任意整理後
金利17.95%0%
完済までの期間約4年約4年
毎月の返済額12,000円約8,300円
支払う利息総額15万円以上0円

分割回数を60回にした場合

  • 完済までの期間:約5年
  • 毎月の返済額:約6,700円
  • 利息総額:0円

まとめポイント

  • 任意整理をすると利息が0%になるため、総支払額を大幅に減らせる
  • 分割回数を増やすほど毎月の負担は減る
  • 同じ40万円でも「返済方法の違い」で毎月の支払額と総支払額が大きく変わる

ポケットカードで過払い金が発生するケース

ポケットカードの借金が減額されたり過払い金が発生することはありますか?

2007年11月よりも前から取引をしていたのであれば、過払い金が発生している可能性があります。

ただし、ショッピングの取引では借金が減ったり、過払い金が発生することはありません。

過払い金が発生する条件

  • 利息制限法の上限を超える金利で貸付が行われていた
  • 2007年11月より前からキャッシングをしていると可能性あり
借入額法律上の上限金利
10万円未満20%まで
10万円〜100万円未満18%まで
100万円以上15%まで

※2007年11月以前はポケットカードも上限を超える金利で貸付していたため、条件を満たせば過払い金が発生する可能性あり。

引き直し計算の結果による対応

借金が全てなくなって過払い金が発生している場合は任意整理ではなく、過払い金返還について交渉を行っていきます。

引き直し計算の結果対応内容
借金が減った場合減額後の金額を
任意整理
借金がゼロになり
過払い金発生
過払い金返還請求

【引き直し計算で過払い金が発生した事例】

50代 女性

2005年からポケットカードでキャッシングをしていたため、過払い金が約60万円発生していることがわかりました。借金は完済になり、さらにお金が返ってきました。

引き直し計算については以下の記事でも詳しく解説しています。

注意点

  • ショッピング枠の利用では過払い金や借金減額は発生しない
  • 過払い金請求だけの場合はブラックリスト登録なし(手続き中に一時的登録される可能性あり)

過払い金については以下の記事でも詳しく解説しています。

返済中でも引き直し計算をすると過払い金発生する

任意整理の注意点とデメリット

ポケットカードを任意整理する際のデメリットを教えてください。

ポケットカードは解約になってしまうことと、ブラックリストに登録されることです。

1. ポケットカードの解約

  • 任意整理を行ったカードは全て解約になる
  • 複数のポケットカード発行カードを持っている場合も全て対象

解約になると貯めていたポイントは失効してしまうため、ポイントが貯まっている人は事前に交換をしておきましょう。

2. ブラックリスト登録

  • 任意整理をすると信用情報機関に事故情報が登録される
  • 完済から5年間は新規カード作成やローン契約が困難
  • 任意整理していないカードも利用停止になる可能性あり
項目任意整理後の影響
新規クレジットカード作成原則不可(5年)
ローン契約住宅・車・携帯分割不可
既存カード解約または利用停止の可能性あり
任意整理中+完済から5年間
ブラックリストに登録される
任意整理中
完済後5年影響が残る

クレジットカードが利用できなくなっても、デビットカードやスマホ決済を利用して買い物等をすることは可能です。

ポケットカードを任意整理するデメリット

任意整理の流れ(ポケットカードの場合)

STEP
面談:司法書士と状況確認
STEP
受任通知送付:返済ストップ&督促停止
STEP
取引履歴開示・引き直し計算:過払い金有無を確認

受任通知の送付から1~2か月ほどで取引履歴が届きます。

STEP
和解交渉:利息カット・分割回数を決定
STEP
返済再開:合意内容に基づき分割返済

【体験談】

20代 男性

相談から和解成立まで4か月ほどかかりましたが、受任通知を送ってもらった日から督促が止まり、精神的にとても楽になりました。

任意整理依頼後に依頼者が行うこと

ポケットカードの任意整理を依頼した後は依頼者側は何かすることはありますか?

依頼した後は依頼者はポケットカードへの返済を止めて、その間に弁護士や司法書士に対して積立金をする必要があります。

3ヶ月~6ヵ月ほどで交渉が終わり、返済を再開することになります。

STEP
ポケットカードへの返済を止める

返済を止めてもポケットカードから連絡が来ることはありません。

STEP
積立金を行う

任意整理後に毎月返済していけるかの確認と費用の分割払いのために、積立金を行います。

STEP
返済の再開

任意整理を依頼してから3か月~6か月程度で任意整理の交渉がまとまります。

代行返済の場合は弁護士や司法書士へ、代行返済ではない場合はポケットカードへ直接振込むことになります。

任意整理依頼後に依頼者が行うこと

よくある質問(FAQ)

ポケットカードの任意整理は家族や会社に知られずにできますか?

郵送・連絡は本人宛のみに限定され、家族にはバレにくい手続きです。

ポケットカード任意整理中でも新しいカードは作れますか?

任意整理中および完済後5年間は信用情報に事故情報が残るため、クレジットカードの新規発行はほぼできません。

任意整理をするとキャッシング枠だけなくなるのですか?

ポケットカードの場合、キャッシング枠だけでなくショッピング枠も含めてカード全体が利用停止になります。

任意整理をするとポケットカードのETCカードも使えなくなりますか?

はい。ポケットカードが発行しているETCカードも同時に解約となります。

まとめ|返済負担を減らしたいなら早めの相談を

ポケットカードを任意整理すると
  • 任意整理後の利息は0%になる
  • 分割回数は60回以上も可能
  • 過払い金が発生している可能性もあり
デメリット
  • ポケットカードは解約になる
  • ブラックリストに登録される

ポケットカードの返済が厳しい場合、任意整理は利息0%+長期分割で負担を大きく減らせます。

2007年以前のキャッシング取引がある人は、過払い金発生の可能性も高いです。

ただし、カード解約やブラックリスト登録といったデメリットもあるため、事前に司法書士へ相談し、条件を確認してから進めましょう。

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