- レイクを任意整理すると返済は楽になる?
- 任意整理のデメリットを知りたい
- 依頼を依頼した後にすることは?
任意整理は貸金業者との話し合いで行うため、貸金業者ごとに任意整理への対応は異なります。
任意整理に応じる場合でも利息がカットできるのか?何回の分割払いになるのかは業者ごとに異なります。
今回はレイクを任意整理すると、どのような内容での任意整理になるのかを解説します。
参考元:債務の整理をしたいと考えています。どのような方法がありますか?-法テラス
レイクの借金を任意整理するとどうなる?
- レイクの借金を任意整理するとどうなりますか?
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レイクとの取引が長い人は任意整理後の利息は0%にしてもらえることもありますが、数%の利息を付けないと任意整理に応じてもらえないこともあります。
60回ほどの分割払いに応じてもらえます。
取引が長い人は過払い金が発生している可能性もあります。
- 任意整理後の利息は0%になる可能性あり。※数%の利息が必要になる可能性あり
- 分割回数は60回程度
- 過払い金が発生している可能性あり
レイクは以前は新生フィナンシャル株式会社という会社の商品でしたが、2011年10月1日以降に契約した人は新生銀行での借入になっています。
2011年10月1日以前から取引があった人は新生フィナンシャルとの取引が継続されているので、任意整理も新生フィナンシャルと交渉を行います。
新生銀行レイクは新生フィナンシャルが保証会社になっています。
そのため、新生銀行レイクを任意整理する際の交渉は保証会社である新生フィナンシャルと行うことになります。
利息は免除されないことが多い
任意整理後の利息については免除されず、数%の利息を付けないと和解ができないことがありますが、通常よりは低い利息になります。
取引が長い人は利息の免除に応じてもらえることもあります。
利息が免除された場合は、任意整理後は残っている元金だけを分割で返済していくことになります。
分割払いの回数
レイクは60回ほどの長期の分割払いにも応じてくれます。
長期の分割払いになると、毎月の返済額が少なくなる可能性があります。
任意整理に応じない可能性もある
過払い金が発生するほど取引が長い人以外は、基本的には利息のカットに応じてもらえず数%の利息を付けることになる可能性があります。
取引が短くなればなるほど必要な利息の%が多くなります。
レイクを任意整理するメリット
- レイクを任意整理するメリットを教えてください
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利息がカットされて長期の分割払いになれば毎月の返済額も減る可能性が高いです。
また、一般的には完済までに利息だけで数十万円支払うことが多いので、利息がなくなるだけで数十万のメリットが発生する可能性があります。
任意整理をすれば利息がなくなって払えば払った分だけ元金が減るため、完済までの期間も早くなります。
ただし、レイクでは利息が免除されず数%の利息が必要になる可能性が高いです。
任意整理をせずに支払っていく場合と、任意整理をした場合の返済内容を比較します。
任意整理せずに支払っていく場合
仮に利息18%で70万円を借りて毎月19,000返済していくと
任意整理をしない場合 | |
完済までに支払う利息の総額 | 32万円以上 |
完済までの期間 | 4年7ヶ月 |
毎月の返済額 | 19,000円 |
利息の支払いだけで毎月10,500円になるので、毎月19,000円払っても利息に10,500円分が充てられます。
返済した金額の半分以上が利息の返済になり、元金があまり減らないので、完済まで4年7ヶ月必要な計算になります。
また、完済までに利息だけで32万円以上支払うことになります。
任意整理をするとどうなる?
70万円の借金を任意整理して利息0%で48回分割にすると
任意整理をすると | |
完済までに支払う利息の総額 | 0円 |
完済までの期間 | 4年 |
毎月の返済額 | 15,000円 |
70万円を分割回数の48で割ると14,583になるので、毎月の返済額は約15,000円になります。
任意整理前と後での比較
任意整理前と後で比較すると下記になります。
任意整理前 | 任意整理後 | |
完済までに支払う利息の総額 | 32万円以上 | 0円 |
完済までの期間 | 4年7ヶ月 | 4年 |
毎月の返済額 | 19,000円 | 15,000円 |
利息のカットをして元金だけを長期の分割返済にすることで完済までの返済の総額を減らし、毎月の返済額を減らし完済までの期間も短くなる可能性があります。
※ただし、レイクでは利息が0%にできない可能性が高いです。
借金の減額や過払い金
- レイクの借金が減額になったり過払い金が発生することはありますか?
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過去に法律の制限を超えて取引をしていた人は借金が減額されたり過払い金が発生します。
レイクは2007年12月には法律内の利息に見直しをしているので、2007年11月よりも前から借入をしていたのであれば借金が減額されたり又は過払い金が発生している可能性があります。
過去に法律以上の利息で取引をしている人は、引き直し計算というものをすると借金が減額されたり過払い金が発生することがあります。
レイクは2007年11月までは29.2%の利息だったので、2007年11月以前から取引があると借金の減額又は過払い金が発生することがあります。
利息制限法の金利の上限 | |
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10万円未満の借入 | 20%まで |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18%まで |
100万円以上の借入 | 15%まで |
引き直し計算をすると借金が減るケースでは、減った後の借金から利息をなくして分割で返済を行っていくことになります。
引き直し計算の結果、借金が全てなくなって過払い金が発生している際は、任意整理ではなく過払い金返還についての交渉を行っていきます。
- 引き直し計算をしたら40万円の借金がなくなり過払い金が20万円発生したケース
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20万円の過払い金請求なのでブラックリストに登録されない
※手続き中、一時的にブラックリストに登録される可能性はあります
- 引き直し計算をしたが20万円の借入が残ったケース
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20万円を任意整理することなるので、ブラックリストに登録される
任意整理するデメリット
- レイクを任意整理するデメリットは何がありますか?
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レイクが解約になること、ブラックリストに登録されることです。
また、レイク(新生フィナンシャル)が保証している銀行からの借金があると、その銀行の口座が凍結される点にも注意が必要です。
任意整理にはメリットがある一方デメリットもあります。
- ブラックリストに登録される
- レイク保証の銀行借入があると口座が凍結される
ブラックリストに載る
任意整理をすると信用情報機関に事故情報が登録されて、ブラックリストに載ることになります。
ブラックリストの影響は完済から5年間残り、お金を借りるとかローンを組む、クレジットカードを作る際の審査に通るのは難しくなります。
ブラックリストに載っても現金で生活したり、デビットカードやpaypayでネットショッピング等は利用することができます。
銀行口座の凍結
銀行からの借入には保証会社がつきますが、この保証会社をレイク(新生フィナンシャル)が行っていることがあります。
レイク保証の銀行から借金がある状態でレイクを任意整理したり、銀行の借金を任意整理すると保証を実行され、銀行の借金がレイクに移ります。
その際、銀行の口座が3ヵ月ほどの間凍結されることになり、預貯金があると銀行の借金と預貯金とで相殺されることになります。
任意整理開始前に口座からお金を引き出しておけば、相殺されることはありません。
任意整理手続きの流れ
- レイクの任意整理の手続きはどのように進んでいくんですか?
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任意整理を専門家に依頼した後は、取引履歴という書類を取り寄せ、借金の正確な額を確認するのと同時に過払い金があるかどうかを確認します。
その後は利息をなくしてもらって元金を何回の分割払いで返済していくのかを交渉します。
交渉がまとまったらその内容どおりに返済をしていくという流れです。
任意整理をする流れは以下のとおりです。
任意整理の依頼を受けたら、弁護士や司法書士はレイクへ「受任通知」というものを送付します。
受任通知には本人への督促等をしないようにする旨が記載されています。
これによりレイクから本人への連絡は禁止されます。
2週間ほどで取引履歴という書類が届きます。
取引履歴には現在の借入残高と、過去にいついくらの金額を借りて、いついくらの金額を返済してきたのかが全て記載されています。
取引履歴で金額を確認するのと同時に、過去の利息を確認し法律よりも高い利息での取引があれば過払い金の計算を行います。
利息のカットや分割回数、いつから返済を開始するかについて交渉を行います。
引き直し計算の結果過払い金が発生しているなら過払い金の返金についての交渉を行います。
無事にレイクと利息カットと分割回数、支払い開始日の交渉が終わったら、後はその内容どおりに60回ほどの分割払いで返済を行っていきます。
依頼してから交渉がまとまり、返済が再開されるまでは3ヶ月~6ヵ月ほどです。
依頼後に依頼者が行うこと
- レイクへの任意整理を依頼した後は依頼者は何をするんですか?
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依頼をした後はレイクへの返済を止める必要がありますが、返済を止めても連絡が来ることはありません。
返済を止めている間に積立金をする必要があります。
依頼者が行うことは以下のとおりです。
任意整理を依頼したら、レイクへの返済は一旦STOPする必要があります。
返済を止めてもレイクから連絡が来ることはありません。
依頼者の人はレイクへの返済を止めている間に、専門家に対して積立金を行う必要があります。
積立金は専門家へ毎月一定の金額を振り込みますが、3ヵ月~6ヵ月ほどの期間行います。
積立金には「専門家の費用の分割払い」の意味と、「任意整理後に毎月きちんと支払っていけるかを確認する」という意味があります。
その際は個人再生か自己破産を検討する必要があります。
任意整理の交渉が終わったら、レイクへ返済を再開し完済を目指します。
返済代行の場合は弁護士や司法書士の事務所へ振り込みをして、返済代行ではない場合はレイクへ直接振込んで返済を行います。
家族や会社に秘密で手続きできる
- 任意整理は家族や会社に秘密のままでできますか?
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家族や会社に任意整理をしたことがばれてしまうことはほとんどありません。
依頼をした後はレイクから連絡が来たり、郵便物が届くこともなくなります。
弁護士や司法書士との連絡についても、多くの事務所が電話以外にもメールでの対応や、郵送が必要でも郵便局留めにする等の対応を行っています。
任意整理は自己破産や個人再生と異なって、同居の家族の収入証明や退職金の証明書等は必要ありません。
自己破産や個人再生と比べて、家族や会社に任意整理をしていることや借金があることがバレてしまう可能性は低いです。
また、弁護士や司法書士に依頼した後はレイクから本人に対して連絡が来ることや郵送物が届くこともありません。
弁護士や司法書士からの連絡も電話だけでなくメール対応を行っている事務所もあります。
郵送物も事務所の名前をださずに送付したり、郵便局留めを利用することもできます。
そのため、生活費等をクレジットカードで支払っている人は注意が必要です。
借金の支払いを滞納していると、督促が来たり裁判を起こされたりして家族に知られてしまうこともあります。
裁判で判決を取られた後は、給与差し押さえをされれば会社に借金を滞納していることを知られてしまいます。
そのため、借金を滞納している場合は、任意整理をしない方が家族や会社に知られてしまう危険性は高いです。
まとめ
- 任意整理後の利息は0%になる可能性あり。※数%の利息が必要になる可能性あり
- 分割回数は60回程度
- 過払い金が発生している可能性もあり
- ブラックリストに登録される
- レイク保証の銀行借入があると口座が凍結される
レイクは任意整理しても利息のカットには応じてもらえない可能性があります。
利息のカットに応じてもらえない場合も通常よりは利息は低くなります。
分割回数も60回ほどで和解することができるので、任意整理をするメリットが発生する可能性はあります。
2007年以前からレイクから借入をしている人は借金が減額されたり、過払い金が発生している可能性もある会社です。
ただし任意整理をするとブラックリストに登録されるというデメリットがあります。
ブラックリストに登録されるとお金を借りたり、ローンを組んだりすることは難しくなり、クレジットカードも利用できなくなります。
ブラックリストに登録されるデメリットと任意整理をするメリットを比較考慮して検討をするべきです。