アイフルの任意整理は他社と少し違い、利息が0%にはならず3〜5%程度が残るケースが多いのが実情です。
アイフルは近年は和解条件が厳しめに提示される傾向があり、「36回〜44回(約3年〜3年半)」の分割回数になるのが一般的です。
2007年7月以前から取引している人は過払い金が発生している可能性もあり、借金が減額されたり返済が不要になるケースもあります。
この記事では、
- アイフルの任意整理の最新条件(利息・分割回数・応じない場合)
- デメリットとその回避方法
- 過払い金の可能性
- 手続きの流れと依頼後にやるべきこと
を司法書士の実務経験をもとに詳しく解説します。
「今の返済を続けるべきか、それとも任意整理をすべきか」と悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
参考元:キャッシングやローンでお困りの方へ-政府広報オンライン
アイフルを任意整理するとどうなる?【2026年時点】
- 利息:原則0%にはならない
- 3〜5%で和解するケースが多い
- 分割回数:36回〜44回(約3年〜3年半)が目安
- 借入額が少ない場合はさらに短くなる
- 交渉が厳しい条件:取引開始から1年未満など期間が短いと、利息10%前後で提示されるケースもある
- 延滞の有無:長期の延滞があると交渉が厳しくなることがある
- 過払い金:2007年7月以前の契約は過払い金が発生している可能性がある
- デメリット:ブラックリストに完済から概ね5年登録
- 依頼から返済再開までの期間:およそ3〜6か月
利息は0%になる?
アイフルの任意整理では、利息を完全に0%にするのは困難です。
和解条件の多くは3〜5%前後の利息を付けたままの分割払いで、他社のように0%に応じるケースは稀です。
利息が残る和解でも負担が軽くなる理由
相談を受ける中で、多い誤解が「任意整理をすれば、どの業者でも必ず利息が0%になる」というものです。
実務上、多くの場合アイフルは0%にはなりません。
しかし、だからといって任意整理をする意味がないわけではなく、利息を引き下げることによるメリットは確実に存在します。
特に任意整理をおすすめする状況
特に、以下のような状況にある方にとっては、手続きに踏み切るメリットが大きくなりやすい。
- すでに「一括請求」を受けてしまっている場合
- 滞納が続き、一括請求を受けている状態を放置すれば、遠からず裁判を起こされ、給与や口座を差し押さえられる危険があります。
- 専門家が介入して「現実的な分割払い」に引き戻すこと自体が、生活を守るためのメリットになります。
- 他社の借金と「まとめて」任意整理をする場合
- 他社の借金を「利息0%」で和解できれば、アイフルの利息が5%残ったとしても、借金全体で見れば利息を大幅にカットできます。
- 返済日・返済額が整理され、家計管理がしやすくなる。
任意整理をして返済額が下がった事例
30代 女性0%になると思っていましたが、アイフルは3%での和解でした。それでも毎月の返済額が減り、やっと生活が回るようになって助かりました。
任意整理をした場合としない場合の返済比較
試算条件:元金50万円/(通常返済は18%想定)/任意整理後は利率3%・44回分割の想定。
実際は契約条件・返済状況で変わります。
50万円を通常返済した場合
- 完済までに支払う利息総額:約25万円(総支払額 約75万円)
- 完済までの期間:約4年10か月
- 毎月の返済額:13,000円
44回分割で任意整理した場合(利息が3%のケース)
- 完済までに支払う利息総額:約3万円(総支払額 約53万円)
- 完済までの期間:約3年8か月(44回)
- 毎月の返済額:約12,000円
任意整理前後の返済比較表
| 任意整理前 | 任意整理後 | |
|---|---|---|
| 完済までに支払う利息 | 約25万円 | 約3万円 |
| 完済までの期間 | 約4年10か月 | 約3年8か月 |
| 毎月の返済額 | 13,000円 | 約12,000円 |
毎月の返済額は劇的には下がっていませんが、完済までの期間は1年以上短縮され、支払う利息の総額は20万円以上減らすことができています。
月額は上がる場合もあるのでシミュレーションが必須
任意整理は「月々の返済額が必ず下がる」手続きではありません。
利息が減る一方、分割払いの回数が短いと月額が上がることがあるため、必ずシミュレーションして判断します。
おまとめローンに落ちて任意整理を決断した事例



銀行のおまとめローンに申し込んだのですが、審査に通らず困っていました。最終的に任意整理で解決でき、結果的に返済が楽になりました。
任意整理の詳細は以下の記事で解説しています。


アイフルを任意整理するデメリット
- アイフルを任意整理する際のデメリットを教えてください
-
任意整理をするとブラックリストに登録されます。
ブラックリストの登録は完済してから最大5年間残るため、その間は借金をしたりローンを組んだり、クレジットカードを持つのは難しくなります。
アイフルの契約は解約になる
任意整理をした会社の契約は解約になるので、アイフルを任意整理するとアイフルとの契約は解約になります。
ブラックリストに登録される
任意整理をすると、信用情報機関に事故情報(ブラックリスト)が登録されます。
- 登録期間:完済から最長5年間
- 登録中は以下の制限あり:
- 新たな借入やカードローンの利用が困難
- 住宅ローン・自動車ローン・携帯電話の分割購入も不可
- クレジットカードの新規作成不可、保有カードも解約される可能性あり
ただし、登録期間が過ぎれば事故情報は消えます。
ブラックリストの登録については以下の記事でも詳しく解説しています。


デメリットまとめ(一覧表)
| デメリット内容 | 詳細 |
|---|---|
| ブラックリスト登録 | 完済から最長5年間 借入・カード作成不可 |
| アイフル契約解約 | 任意整理した会社の契約は強制終了 |
| 他社カードへの影響 | 他社カードが解約される可能性あり |
アイフルでの借金減額や過払い金
- アイフルで借金が減額されたり過払い金が発生することはありますか?
-
アイフルは2007年の7月までは法律の制限を超える利息で取引を行っていました。
2007年の7月よりも前からアイフルと取引をしていたなら、借金が減額されたり過払い金が発生している可能性があります。
過払い金が発生する可能性(2007年7月以前)
アイフルは 2007年7月まで、利息制限法を超える高金利で貸付を行っていました。
したがって、2007年7月以前から取引していた人は、借金が減額されたり過払い金が発生している可能性があります。
2007年8月以降の契約
2007年8月以降の新規契約の場合は、原則として過払い金は発生しません
2007年7月以前から取引があった人は、8月以降も高金利のまま取引を行っていることが多いです。
借金が減額されるケース
過去に高金利で取引していた場合は、引き直し計算によって借金が減ることがあります。
減額後は、利息をカットし元金のみを分割返済していくことになります。
引き直し計算については、以下の記事でも詳しく解説しています。


借金がゼロになり過払い金が戻るケース
借金が全てなくなり、払いすぎていた分が過払い金となって返還請求できる場合もあります。
この場合は 任意整理ではなく過払い金返還請求の手続きとなります。
事例で見るイメージ
| 借入状況 | 引き直し計算後 |
|---|---|
| 借金30万円 ⇒ 10万円に減額 | 元金10万円だけを分割返済 任意整理になる |
| 借金30万円 ⇒ 0円、さらに20万円の過払い金発生 | 20万円返還請求可能 過払い金請求になる |
まとめ
- 2007年7月以前から取引がある人は要チェック
- 借金減額や過払い金が発生している可能性が高い
- 減額のみの場合は「任意整理」で元金を分割返済
- 借金がゼロになり過払い金がある場合は「過払い金返還請求」へ
過払い金については、以下の記事でも詳しく解説しています。


アイフル任意整理の流れと依頼後にやること
- アイフルに受任通知を送付
- 同時に「取引履歴」を請求し、返済状況を確認
- この時点でアイフルへの返済をストップ(※行き違いで連絡が来ることはあります)
- 取引履歴をもとに金利を再計算
- 法定利息を超えていれば借金が減額、または過払い金が発生
- 減額後の金額で和解交渉へ進む
- 利息のカット(アイフルは3〜5%残ることが多い)
- 分割回数の交渉(36回~44回が目安)
- 借金ゼロ+過払い金ありなら、過払い返還交渉に切替
- 和解成立後、合意内容に基づいて毎月返済を開始
- 依頼から返済開始までは約3〜6か月
依頼者が行うこと(返済停止・積立金・再開準備)
- アイフルの任意整理を依頼した後、依頼者がすることはありますか?
-
依頼後はアイフルへの返済を止めて、積立金を行うことになります。
専門家が間に入ったら本人への連絡はできなくなるので、アイフルから連絡が来ることはありません。
- 交渉を行うため、アイフルへの返済は中止
- 督促は止まる
- 専門家に毎月積立金を預ける
- 意味は「専門家報酬の分割払い」と「返済シミュレーション」
- 積立ができない場合、任意整理は続行できず → 個人再生や自己破産を検討
ポイント
- 任意整理は「返済額を確定してから交渉」するため、返済を一旦止める
- 積立金は「返済能力のテスト」でもあるので非常に重要
- 依頼から返済再開まで3か月〜半年程度
よくある質問
家族に秘密でアイフルを任意整理できますか?
任意整理は家族に知られずに進められる可能性が高いです。
ただし、クレジットカードが解約になったり、ローン審査が通らなくなったりするため、日常生活の中で家族に気づかれる可能性はあります。
アイフルの借金が少額(10万円以下)の場合でも任意整理できる?
可能ですが、弁護士・司法書士の費用とのバランスを考える必要があります。
アイフル以外の借金も一緒に任意整理できる?
可能です。むしろすべての借入先をまとめて整理する方が一般的です。
一部だけを整理することもできますが、残した借入先からの返済負担は変わらないため注意が必要です。
アイフルの任意整理と「おまとめローン」はどちらが有利?
返済がまだ可能なら「おまとめローン」、すでに困難なら「任意整理」が適しています。
まとめ
- 任意整理後の利息はカットできない
- 3〜5%ほどになる
- 分割回数は36回~44回前後
- 過払い金が発生している可能性あり
- アイフルは解約になる
- ブラックリストに登録される
司法書士からのアドバイス
アイフルの任意整理は「36〜44回分割・利息残し」という他社より厳しい条件になるのが実情です。
そのため、「今の収入ではアイフルの提示する36回分割でも支払っていくのが難しい」というケースも当然出てきます。
その場合は、任意整理にこだわらず、自己破産や個人再生といった別の法的手続きへ切り替えるなど、柔軟な解決策を一緒に考えていきます。
当事務所では、ご依頼いただいた案件を「事務員任せ」にすることは絶対にありません。
すべて私、三浦本人が個人として受任し、ご相談から解決まで直接担当いたします。