- アイフルを任意整理すると返済は楽になる?
- 任意整理のデメリットを知りたい
- 任意整理を依頼した後は何をすればいいの?
債務整理には自己破産と個人再生と任意整理の3つがあります。
任意整理では利息を0%にしてもらい、元金だけを分割で返済して完済を目指す手続きです。
ただし、任意整理をして利息を免除してもらえるか?という点と、何回での分割返済に応じてもらえるかについては貸金業者ごとに異なります。
今回はアイフルの借金を任意整理するとどのような内容で任意整理の交渉がまとまるのか?と注意点を解説しています。
参考元:債務の整理をしたいと考えています。どのような方法がありますか?-法テラス
アイフルを任意整理すると
- アイフルの借金を任意整理するとどうなりますか?
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任意整理後の利息は0%にならずに、3%~5%ほどの利息になることが多いです。
分割払いの回数については、60回ほどの長期の分割払いも応じてもらえます。
長く取引をしている人は過払い金が発生している可能性がある会社です。
- 任意整理後の利息は3%~5%ほどになることが多い
- 分割回数は60回前後
- 過払い金が発生している可能性あり
利息のカット
任意整理後の利息は0%は応じず、3%~5%になる可能性があります。
分割回数
取引内容に問題がなければ60回=5年分割ほどの多めの分割回数にも応じてくれます。
任意整理に応じない条件
アイフルとの取引開始からまだ1年も経っていないような、取引期間が短い場合は交渉が難航します。
取引期間が短いと利息を10%以下にはできない可能性があります。
アイフルを任意整理するメリット
- アイフルを任意整理をすることでどのようなメリットがありますか?
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利息がなくなれば支払った金額の分、借金が減って行くことになるので基本的には完済までの期間が早くなります。
一般的に完済までの間に利息だけで数十万円支払うことが多いため、利息がなくなるだけで数十万のメリットが発生します。
多くのケースでは毎月の返済額も少なくなります。
利息を0%にしてもらい、元金だけを長期分割で返済していくことが任意整理のメリットです。
利息0%になると言っても、そのメリットはわかりづらいかもしれません。
任意整理をせずに返済するケース
80万円の借金を利息18%で借りると
任意整理をしない場合 | |
完済までに支払う利息の総額 | 40万円以上 |
完済までの期間 | 4年9ヶ月 |
毎月の返済額 | 21,000円 |
毎月の利息だけで12,000円になるので、毎月2万1000円を返済していくと元金は返済した金額の半分も減りません。
そのため、完済までに4年9ヶ月かかり、完済までの間に支払う利息だけで約40万円支払うことになります。
任意整理をすると
80万円の借金を利息3%、48回分割で任意整理すると
任意整理をすると | |
完済までに支払う利息の総額 | 約5万円 |
完済までの期間 | 4年 |
毎月の返済額 | 18,000円 |
完済までにかかる期間は4年になり、毎月の返済額は約1万8000円ほどになります。
任意整理前と後で比較
任意整理をした場合としない場合で比較してみます。
任意整理前 | 任意整理後 | |
完済までに支払う利息の総額 | 40万円以上 | 約5万円 |
完済までの期間 | 4年9ヶ月 | 4年 |
毎月の返済額 | 21,000円 | 18,000円 |
60回の分割払いにななると、完済までに5年間かかりますが毎月の返済額は14,000円ほどになります。
アイフル任意整理のデメリット
- アイフルを任意整理のデメリットを教えてください
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任意整理をするとブラックリストに登録されます。
ブラックリストの登録は完済してから最大5年間残るため、その間は借金をしたりローンを組んだり、クレジットカードを持つのは難しくなります。
クレジットカードに関してはデビットカードやpaypayを利用することで、ネットでの買い物等はできます。
- アイフルは解約になる
- ブラックリストに登録される
アイフルの契約は解約になる
任意整理をした会社の契約は解約になるので、アイフルを任意整理するとアイフルとの契約は解約になります。
ブラックリストで審査への影響がでる
任意整理をするとブラックリストに登録されます。
- お金を借りることは難しくなる
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カードローンやキャッシング等、お金を借りることは難しくなります
- ローンを組めなくなる
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住宅ローンや自動車ローン、携帯電話やスマホの分割購入も難しくなります
- クレジットカードが持てなくなる
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ブラックリストの影響を受けて、任意整理をしていないクレジットカードが解約になる可能性があります
お金を借りるとかクレジットカードを作成するのは難しくなり、任意整理をしていないクレジットカードも解約になる可能性があります。
しかし、ブラックリストの影響は最大でも任意整理後に完済してから5年間でなくなります。
その間は借金をせずクレジットカードについてもデビットカードやpaypayを使用することで買い物等は可能です。
銀行の保証会社
銀行カードローンには保証会社というものがつきますが、アイフルは地方銀行等の保証会社になっていることがあります。
アイフルを任意整理する時にアイフルが保証会社になっている銀行からの借入があると、保証が実行されて3ヵ月ほど口座が凍結されます。
その際に銀行口座にある預貯金と銀行借入とで相殺されることになります。
アイフルでの借金の減額や過払い金
- アイフルで借金が減額されたり過払い金が発生することはありますか?
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アイフルと過去に法律の制限を超えた利息で取引をしていれば、借金が減額されたり過払い金が発生している可能性があります。
アイフルは2007年の7月までは法律の制限を超える利息で取引を行っていました。
2007年の7月よりも前からアイフルと取引をしていたなら、借金が減額されたり過払い金が発生している可能性があります。
下記の法律の制限を超えた利息で取引をしていた期間があると、借金が減額されたり過払い金が発生している可能性があります。
利息制限法の金利の上限 | |
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10万円未満の借入 | 20%まで |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18%まで |
100万円以上の借入 | 15%まで |
アイフルは2007年8月からは、新規の契約時の利息を法律内の利息に見直しています。
利息がわからない人は、2007年7月以前からアイフルと取引をしていたなら借金が減額されたり、過払い金が発生している可能性が高いです。
借金が減るケースでは、減った金額から利息をなくしてもらい元金だけを分割で返済していきます。
借金が全てなくなって過払い金が発生していれば、任意整理ではなく過払い金返還について交渉を行っていきます。
- 借金が10万円まで減った
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利息をカットして減額後の10万円の元金だけを分割で返済することになる。
- 30万円の借金が全てなくなって過払い金が20万円発生した
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任意整理ではなく20万円の過払い金請求になる。
家族や会社に秘密のまま手続きできる
- アイフルの任意整理は家族や会社に秘密にしたままできますか?
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任意整理は自己破産等と比べて必要になる書類も少なく、アイフルから連絡が来ることもないので家族や会社にバレる可能性が非常に少ない手続きです。
ただしブラックリストの影響には注意が必要です。
任意整理は自己破産や個人再生と比べて、家族や会社に秘密で手続きがしやすい手続きです。
自己破産や個人再生では裁判所から様々な書類の提出が求められますが、中には家族や会社の協力が必要なものもあります。
任意整理なら特に必要な書類はなく、アイフルから本人に対して連絡が来ることや郵送物が届くこともありません。
弁護士や司法書士からも電話だけでなくメールでの対応を行っている事務所もあります。
また、郵送物についても事務所の名前は載せず個人名で送付したり、郵便局留めを利用することもできます。
そのため、生活費等をクレジットカードで支払っている人は注意が必要です。
借金の支払いを滞納していると、アイフルから督促が来たり裁判を起こされたりして家族に知られてしまうこともあります。
裁判で判決を取られた後は給与差し押さえをされれば会社に借金を滞納していることを知られてしまいます。
返済が厳しい状況の人は、任意整理をしない方が家族や会社に知られてしまう危険性は高いです。
任意整理する手続きの流れ
- アイフルの任意整理の手続きはどのように進んでいくんですか?
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弁護士や司法書士が行う手続きとしては、アイフルから取引履歴という書類を取り寄せ、現在の正確な借金の額を調査して同時に過払い金が発生していないかも調査します。
その後は利息のカットと分割回数の交渉を行います。
任意整理の依頼から和解が成立するまでは3か月~6か月ぐらいです。
任意整理を依頼した後は、専門家はアイフルに対して受任通知という書類を送付し、取引履歴という書類を取り寄せます。
受任通知が送付された後は、決まった金額で任意整理の交渉を行うため、アイフルへの返済を止める必要があります。
返済を止めてもアイフルから督促が来ることはありません。
受任通知の送付から1~2か月ほどで取引履歴が届きます。
取引履歴を確認して、過去に法律の制限よりも高い利息で取引があった場合は引き直し計算を行います。
引き直し計算の結果、借金が減額される場合は減額後の金額の利息をカットして分割回数の交渉を行います。
引き直し計算の結果、借金が全てなくなって過払いの状態になっているのであれば過払い金返還についての交渉を行います。
当初から法律内の利息だった場合は借金が減額されたり、過払い金が発生することはありません。
現在の元金から利息をカットして、分割で返済できるように交渉を行います。
利息のカットや分割払いの回数についての交渉を行います。
引き直し計算の結果、借金が減るようであればその減額後の金額で利息カットと分割回数の交渉を行います。
借金が全てなくなった過払いになっているのであれば過払い金返還についての交渉を行います。
その後利息カットや分割回数の任意整理の交渉がまとまったら、交渉内容どおり毎月返済をしていき完済を目指すことになります。
任意整理依頼後に依頼者が行うこと
- アイフルの任意整理を依頼した後、依頼者がすることはありますか?
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依頼後はアイフルへの返済を止めて、積立金を行うことになります。
専門家が間に入ったら本人への連絡はできなくなるので、アイフルから連絡が来ることはありません。
依頼した後はアイフルへの返済を止める必要がありますが、返済を止めても督促がきたりすることはありません。
任意整理の交渉をするにあたって金額を確定させてから交渉をする必要があります。
しかし、返済を続けていると金額が確定しないため返済を止める必要があります。
依頼者はアイフルへの返済を止めている間に、専門家に対して積立金を行います。
積立金は専門家の「費用の分割払い」の意味と、「任意整理後に毎月返済していけるのか」をテストするという意味があります。
その際は個人再生か自己破産を検討する必要があります。
任意整理の依頼から3ヵ月~6か月ほどで任意整理の交渉が終わります。
交渉が終わった後は、その内容どおりに返済をしていくことになります。
代行返済の場合は弁護士や司法書士へ、代行返済ではない場合はアイフルへ直接振込むことになります。
まとめ
- 任意整理後の利息がカットできない可能性あり
- 分割回数は60回前後
- 過払い金が発生している可能性あり
- アイフルは解約になる
- ブラックリストに登録される
アイフルは任意整理をしても利息はカットまではできず、3%ほどの利息が付けられることが多いです。
分割回数は60回程の長期の分割払いに応じてもらえます。
借入内容によりますが、任意整理をすることで毎月の返済額を減らしながら、完済までの期間が早くなります。
また、利息が少なくなるので、完済までに支払う金額も大幅に減ることになります。
ただし、任意整理にはブラックリストに登録されるというデメリットもあります。
デメリットはありますが、返済が苦しい場合は任意整理をして返済を楽にすることをおすすめします。
長く取引をしている人のは、借金が減額されたり過払い金が発生していることもあります。