「自分にも過払い金はあるのか」「返済中だけどブラックリストには載りたくない」。相談で最も多く寄せられる不安です。
過払い金請求は、取引履歴を取り寄せて引き直し計算をし、その結果を見てから請求するかどうかを決める、という順序で進められます。
この順序を守れば、返済中の方でも信用情報への影響を確かめたうえで判断できます。
この記事では、相談から返金までの流れと期間、返済中の方が請求前に確認すべきことを解説します。
この記事のポイント
- 対象になる人
- 主に2007年以前に消費者金融やカードのキャッシングを利用し、完済から10年以内の人
- 手続きの流れ
- 準備→相談→取引履歴の取得→引き直し計算→請求・交渉→返金の6段階
- かかる期間
- 依頼から返金まで、裁判なしで2〜6か月、裁判ありで4か月〜1年以上
- 返済中の場合
- 借金がゼロになるかを計算で確かめてから、請求するかを決める
- 調査の費用
- 取引履歴の取り寄せから引き直し計算までは無料
そもそも過払い金の対象になるかどうかは、借り始めた時期と取引の種類で決まります。
対象になる取引・ならない取引は、以下の記事で解説しています。

過払い金請求の流れ
過払い金請求は、次の6つのステップで進みます。
1 相談前の準備
借入先の業者名、大まかな取引期間、今も返済中か完済済みかを整理します。
すべて揃っていなくても相談できます。
請求した業者のカードは基本的に解約になるため、公共料金などの引き落としに使っている場合は、別のカードへ変更しておきます。
カードへの影響は「過払い金請求でクレジットカードは使えなくなるのか」で解説しています。
2 無料相談・委任契約
過払い金が発生している可能性、デメリット、費用をご説明します。
納得いただけた場合のみ、本人確認をして委任契約を結びます。
相談はチャット・LINE・メールで記録を残しながら行い、受任から解決まで三浦本人が直接担当します。
3 受任通知の発送・取引履歴の取得
司法書士から業者へ受任通知を送り、過去の取引履歴を開示させます。
返済中の方は、通知が届いた時点で取り立てと返済が止まります。
開示までは、早い業者で1週間、遅い業者で3か月ほどかかります。
4 引き直し計算
取引履歴をもとに、利息制限法の上限金利で計算し直します。
ここで過払い金の額と、返済中の方は借金がゼロになるかが確定します。
この結果を見てから、請求するかどうかを決められます。
5 返還請求・交渉
算出した金額をもとに、業者へ過払い金の返還を求めて交渉します。
交渉でまとまらなければ、訴訟を検討します。
6 和解・判決と入金
和解または判決のあと、業者から返金されます。
返金はいったん当事務所の口座に入り、成功報酬などの費用を差し引いた金額をご指定の口座へお振り込みします。
STEP4の引き直し計算までは無料です。
調査だけで終えても費用はかからず、ブラックリストに影響することもありません。
借入先や取引期間がわからないとき
業者名を忘れてしまった場合でも、信用情報を取り寄せれば借入先を調べられます。
契約書や利用明細がなくても、業者から取引履歴を取り寄せれば手続きは可能です。
【下記から信用情報の取得ができます】
どこからの借入かを確認する方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

取引期間を確認する方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

和解と訴訟の違い
引き直し計算で金額が確定したら、業者と返還額を交渉します。
交渉でまとまれば和解、まとまらなければ訴訟を検討します。
| 和解(交渉) | 訴訟 | |
|---|---|---|
| 依頼から 返金まで |
2〜6か月程度 | 4か月〜 1年以上 |
| 依頼者の出廷 | なし | 不要 (司法書士が出廷) |
訴訟にすれば、必ず回収額が増えるとは限りません。
取引の分断や時効といった業者の主張が裁判で認められると、交渉より減ることもあります。
簡易診断と引き直し計算の違い
電話やWEBの簡易診断は、過払い金があるかを知る入り口として有効ですが、結果はあくまで概算です。
| 簡易診断 (電話・WEB) |
引き直し計算 | |
|---|---|---|
| 使う情報 | 業者名・借入年数・ 利用額 |
業者から取り寄せた 取引履歴 |
| 金額 | 概算 (実際より少なく 出ることもある) |
正確な金額 |
| 時効・ 空白期間 |
判断できない | 把握できる |
| 結果が 出るまで |
すぐ | 1週間〜 3か月程度 |
引き直し計算による過払い金の金額は、どの事務所が計算しても基本的に同じ結果になります。
引き直し計算については、以下の記事で詳しく解説しています。

返済中の方がブラックリストを避けるための判断基準
完済済みの方は、請求してもブラックリストには載りません。
返済中の方は、引き直し計算の結果によって扱いが分かれます。
借金はゼロになるか
ブラックリストには
載らない
払いすぎた分は過払い金として返金されます(手続き中に一時的に登録される可能性はあります)。
任意整理の扱いに
なり登録される
任意整理として扱われ、信用情報に登録されます。完済してから請求する選択肢もあります。
ショッピング残高がある場合は、過払い金と相殺したあとに借金が残るかで判断します。
返済中の方は、まず引き直し計算で借金がゼロになるかを確認し、その結果を見てから請求へ進むのが最も安全です。
事務所を選ぶときは、調査だけを先に依頼できるか、取引履歴を見る前に金額を断言しないかを確認してください。
事務所の見極め方は、以下の記事で詳しく解説しています。

返済中でも調査で借金がゼロになったケース
50代男性の方から、「まだ返済中だが、過払い金があるかもしれない」と相談を受けました。
まずは無料調査で取引履歴を取り寄せて引き直し計算したところ、計算上は借金はゼロになっていました。
さらに、その後に支払っていた分について過払い金が発生したため、最終的には返金も受けることができました。
この方は当初、ブラックリストを心配されていました。
請求前に調査によって残債がゼロになることを確認できたため、見通しを持って手続きを進めることができました。

延滞中でも過払い金を回収できたケース
長期間返済を止めていた業者について、このままにはしておけないと相談を受けました。
取引履歴を取り寄せて引き直し計算をしたところ、計算上は借金はゼロになっていて、さらに過払い金の返還を受けることができました。
過払い金がなかった場合でも、5年以上支払いをしていない場合は時効で返済をする必要がなくなっている可能性もあります。

過払い金請求の流れに関するよくある質問(FAQ)
- 返済中でも過払い金請求はできますか?
-
できます。
ただし、引き直し計算の結果、残債がゼロになる場合と、残る場合で扱いが変わります。
残る場合は任意整理として扱われ、信用情報に登録されます。
- 調査だけして、請求しないこともできますか?
-
できます。
当事務所では取引履歴の取り寄せから引き直し計算までは無料で、結果を見てから請求するかどうかを決められます。
- 裁判になった場合、裁判所に行く必要はありますか?
-
請求額が140万円以下なら、認定司法書士が代理人として出廷するため、本人が裁判所へ行く必要はありません。
140万円を超えると司法書士は代理できないため、弁護士に依頼するか、ご本人が出廷する本人訴訟になります。
