- UCSカードで過払い金が発生する条件は?
- 過払い金が返金されるまでの期間
- 過払い金請求のデメリットを知りたい
UCSカードは以前ユニーカードという名前でクレジットカード事業を行っていました。
UCSでも過払い金が発生する可能性がありますが、全ての人に過払い金が発生する訳ではありません。
UCSで過払い金が発生する条件と、過払い金が返金されるまでの期間、デメリット等の注意点について解説していきます。
参考元:詳細-法テラス
UCS(ユニーカード)での過払い金の発生条件
- UCSで過払い金が発生する条件を教えてください
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過払い金は法律よりも高い利息でキャッシングの取引をしていた人に発生します。
UCSはキャッシングのリボ払いでは2010年6月10日まで、キャッシング一括払いでは2007年3月15日に過払い金が発生しない金利に見直しています。
ャッシングのリボ払いでは2010年6月10日以前から、キャッシング一括払いでは2007年3月15日「以前」から取引があった人には過払い金が発生している可能性があります。
利息制限法の金利の上限 | |
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10万円未満の借入 | 20%まで |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18%まで |
100万円以上の借入 | 15%まで |
借金の利息は法律で上限が規定されていますが、過払い金は法律の制限よりも高い利息で取引をしていた際に発生します。
キャッシングのリボ払いは2010年6月10日までは27.80%だったので、その当時から借りていた人には過払い金が発生する可能性があります。
キャッシングの一括払いは2007年3月15日までは27.80%だったので、その当時から借りていた人には過払い金が発生する可能性があります。
また、karuwazaカードは2006年5月15日まで、entaカードは2010年6月10日までは共に利息27.80%での貸し付けを行っていました。
ショッピングの取引やカードローンではどんなに古くからの取引であっても過払い金は発生しません。
- キャッシングのリボ払いは2010年6月10
- キャッシングの一括払いは2007年3月15日
- karuwazaカードは2006年5月15日
- entaカードは2010年6月10日
上記の日付よりも前からキャッシングの取引をしていた場合は過払い金が発生している可能性があります。
過払い金がなかったら
過払い金がなかった人も、支払いが難しい時は任意整理を行うことで支払いが楽になることがあります。
UCS(ユニーカード)の過払い金請求への対応
- UCSの過払い金請求への対応を教えてください
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UCSは裁判をしなくても過払い金は全額の返還になります。
ただ、過払い金には年5%の利息が付きますが、利息まで満額を回収をするには裁判が必要になります。
返金される割合と返還までの期間
- 過払い金の100%
- 3~5ヶ月での返還
UCSは裁判をしなくても、過払い金の全額に利息をある程度つけた金額の返還に応じてくれます。
かなり良心的な対応をしてくれる会社です。
ただし、過払い金には年3~5%の利息が発生しますが、過払い利息の全額を回収するには裁判が必要になります。
裁判対応
裁判をした際も、争う点がなければある程度早い段階で利息を含めた金額での和解が期待できます。
過払い金請求の流れ
- UCSの過払い金請求の手続きはどのような流れで行われますか?
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まずはUSCから取引履歴という資料を取り寄せて、過払い金の計算をします。
取引履歴は請求後、1ヵ月ほどで送付されます。
計算後、その金額を請求して和解や裁判をして過払い金を回収します。
UCSへ過払い金を請求するには以下のような流れで行われます。
手続きはすべて弁護士や司法書士が行うので、面談後は依頼者は待つだけで大丈夫です。
過払い金請求を依頼するには、弁護士や司法書士と面談をする必要があります。
面談は何度もする必要はなく、1度だけで大丈夫です。
過去の取引が記載されている資料「取引履歴」という書類を取得します。
請求をしてから1ヵ月ほどで取引履歴が届きます。
取引履歴が届いたら引き直し計算をして、過払い金を算出します。
取引履歴があれば借り入れ当初からの利息がわかるので過払い金が発生しているかがすぐにわかります。
また、完済から何年経っているのかもわかるので、過払い金が時効になっていないか確認もできます。
取引履歴があれば正確な過払い金の計算もすることができます。
計算した過払い金を話し合いか、裁判で請求をします。
話し合いで和解をするか、裁判で判決がだされて過払い金の返金額が確定します。
話し合いの場合は請求書の送付から1週間~1か月ほどで、いくらの金額をいつ返還するという内容の和解提案がきます。
和解した返還日か、判決で定められた日に過払い金が返金されます。
UCS(ユニーカード)への過払い金請求のデメリット
- UCSへ過払い金請求をするデメリットはありますか?
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通常は過払い金請求をした会社のカードは解約になりますが、UCSは希望があれば継続してカードを利用できる可能性があります。
その他、UCSでショッピングのリボ払いを返済中に過払い金請求をすると、過払い金とショッピングの残金で相殺され過払い金のほうが少なく相殺しきれない時は、ブラックリストに登録されます。
カード解約
過払い金請求をした会社のカードは解約になりますが、UCSは希望があれば継続してカードを利用することができる可能性があります。
ショッピングでカード利用中の場合
UCSのカードでショッピングリボ等を利用していると、過払い金とショッピング残高とで相殺されることになります。
その際にショッピング残高よりも過払い金の方が多いケースでは、相殺後の過払い金を返還してもらうことになります。
ただし、過払い金よりもショッピング残高のほうが多いケースでは、過払い金請求ではなく相殺後の残金を任意整理することになります。
- 過払い金が50万円発生したケース
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過払い金50万円ーショッピング残高30万円=20万円の過払い金請求なのでブラックリストに登録されない
※手続き中、一時的にブラックリストに登録される可能性はあります
- 過払い金が20万円発生したケース
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過払い金20万円ーショッピング残高30万円=10万円を任意整理することなるので、ブラックリストに登録される
まとめ
- キャッシングのリボ払いは2010年6月10日以前からの借入で過払い金が発生する可能性あり
- 裁判をしなくても過払い金元金が2~5ヵ月ほどで回収できる
- UCSのカードは継続して利用できる可能性あり
- ショッピングを利用しているとブラックリストに登録される可能性あり
UCSで過払い金が発生するのは、2006~2010年よりも前からキャッシング取引をしていた人に限られます。
それ以降に借り始めたケースや、ショッピングでの取引では過払い金発生しません。
過払い金請求への対応は訴訟をしなくても過払い利息もある程度つけた返還に応じてくれます。
利息まで全額を回収するとなると訴訟が必要になります。