ビューカード(ルミネカード含む)の過払い金は、「2006年6月30日以前のキャッシング取引」が目安です(ショッピングは対象外)。
この記事では、対象になる条件、返金までの流れや期間、注意点までを分かりやすく解説します。
※金利見直し時期や適用利率は契約・商品により異なる場合があります。最終判断は取引履歴で確認が必要です。
対象か一目で分かるチェック
- 返済当時の金利が20%を超えていたなら過払い金は発生する
- 利率を覚えていない場合は:2006年6月30日以前から「キャッシング」を利用していた場合は可能性あり
- 借金を完済してから10年以内(※時効の確認)
※ショッピング利用(買い物の立替え)は対象外です。
2006年6月30日以前のキャッシングが目安
- ビューカードで過払い金が発生する条件を教えてください
-
過払い金は法律の制限よりも高い利息でキャッシングの取引をしていた場合に発生します。
ビューカードは2006年の7月には法律内の利息に見直しているため、2006年6月30日以前から取引があった人だけ過払い金が発生する可能性があります。
ショッピングの取引は対象になりません。
法律の制限よりも高い利息での取引をしていた場合に過払い金は発生します。
利息制限法の金利の上限 | |
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10万円未満の借入 | 20%まで |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18%まで |
100万円以上の借入 | 15%まで |
ビューカードは2006年6月30日までは28.2%の利息でしたが、2006年7月1日には18%の法律内の利息に見直しをしています。
過払い金がなかった人でも、支払いが苦しい時は任意整理を行うことができます。

体験談:曖昧で調べてもらったら過払い金の対象と判明

あまり覚えていませんでしたが、司法書士さんに調べてもらったところ、ビューカードで当時28%以上の利率で借入していて、過払い金が発生していました。
ショッピングは対象外
ショッピング(立替販売)は利息制限法の対象ではないため、原則として過払い金の対象外です。
対象になるのは「キャッシング(貸金)」の取引部分のみです。
過払い金の仕組みについては以下の記事で詳しく解説しています。


時効の確認(完済からの年数)
- 過払い金返還請求は、基本的に「完済(最終返済)から10年」で時効になる
- 途中完済等がある場合、途中完済から10年で時効になることもある
途中完済があると、知らないうちに時効になっている可能性があります。
そのため、過払い金がありそうな人は早めに弁護士や司法書士に相談をすることをおすすめします。
時効については以下の記事でも詳しく解説しています。


回収目安と期間
- ビューカードの過払い金請求への対応を教えてください
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ビューカードは裁判をしなくても、過払い金の全額の返金になることが多いです。
そのため、基本的に多くの事例で裁判をせずに解決できています。
- 過払い金全額の返還に応じてもらえる可能性が高い
- 和解成立後1~3ヵ月での返還
過払い金には年5%の利息が発生しますが、ビューカードは利息を含めた、過払い金全額を和解から1~3ヵ月程度で返還してくれます。
過払い金の利息については以下の記事でも詳しく解説しています。


お金が戻るまでの期間の目安
- 取引履歴の取り寄せから和解まで1か月ほど
- 和解から1~3ヵ月ほどで返還になるので
- 依頼から過払い金の返還までは2~4ヵ月ほどになります。
過払い金請求手続きの流れ
- ビューカードの過払い金請求の手続きはどのような流れで行われますか?
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まずはビューカードから取引履歴という資料を取り寄せて、過払い金の計算をします。
取引履歴は請求後、2週間ほどで送付されます。
引き直し計算後、その金額を請求して過払い金を回収していくことになります。
過払い金を請求するには以下のような流れで行われます。
手続きはすべて弁護士や司法書士が行うので、依頼をした人がすることはありません。
取引履歴の取り寄せ
弁護士や司法書士に依頼すると、まず「この件を担当します」という通知をビューカードに送ります。
これで本人が直接やり取りしなくて済むようになります。
これまでの借入や返済の記録を、ビューカードから取り寄せます。
履歴が届いたら、取引開始日・利率・取引の種類(キャッシング/ショッピング)・完済日をまず特定します。
ここで対象かどうかの判断ができます。
引き直し計算→請求→和解
借入当時の利率を法律で決められた上限に合わせ直し、実際に払いすぎた分を計算します。
これで「返してもらえる金額」が明らかになります。


計算で出た金額をもとに、「過払い金を返してください」という書類をビューカードへ送ります。
ビューカード側と「いくら返すか」「いつ入金するか」などの話し合いを行います。
条件で合意できれば、決められた時期に返金されます。
話し合いがまとまらずに裁判になることはほとんどありません。


体験談:司法書士に任せて簡単に完了



最初は難しそうだと思いましたが、すべて司法書士が代わりにやってくれました。私は面談して契約書にサインしたくらいで手間はかかりませんでした。
過払い金請求の注意点
カードは継続利用可能
通常は過払い金請求をした会社のカードは解約になります。
ただし継続して利用できるかは、事前に依頼をした専門家からビューカードへ確認をとってもらったほうがいいでしょう。
ショッピング利用していても問題なし
通常はショッピングリボ等を利用中の場合は、過払い金とショッピング残高とで相殺される扱いになります。
こちらも事前に依頼をした専門家からビューカードへ確認をとってもらったほうがいいでしょう。
自分でやる?専門家に依頼?(費用・スピード・安心感)
過払い金請求は、専門家に依頼をせず、個人で行うこともできる手続きです。
自分で手続きする場合
- 費用はかからないがやることは多くなる
- 過去の取引履歴を読み解いて、利息を計算し直し、会社とやり取りしなければならない
- 時効の扱いなども自分で判断する必要がある
- 計算のズレや対応の遅れがあると、返ってくるお金が減ったり、手続きが長引く可能性がある
専門家に依頼する場合
- 成功報酬などの費用が発生する
- ただし、最初から最後まで任せられるため手間がかからず安心
- 正確な計算や交渉の組み立て、入金までのスケジュール管理まで代わりに行ってくれる
判断の目安
- あまり手間をかけたくない
- 最後に返済してからかなり時間が経っていて、時効が心配
- ショッピング残高や他社の借入も絡んでいて、整理の仕方が複雑
これらに当てはまる場合は、最初から専門家に依頼する方が無難です。
よくある質問
ルミネカードも過払い金を回収できますか?
ルミネカードはビューカードが発行しています。そのため、過払い金はビューカードから回収できます。
カードを解約していますが、過払い金の請求はできますか?
解約済みでも請求可能です。完済から10年以内で時効になっていなければ回収できます。
家族に内緒で過払い金請求を進めることはできますか?
書類の送付先や連絡方法を工夫すれば、家族に知られずに進められることもあります。依頼時に希望を伝えることが大切です。
請求できるかどうかだけを、まず調べてもらうことはできますか?
可能です。専門家に依頼すれば、取引履歴を取り寄せて過払い金の有無を調べてもらうだけでも対応してもらえます。


まとめ
- 2006年6月30日以前からの借入のみ過払い金が発生する可能性あり
- 裁判をしなくても過払い金全額が2~4ヵ月ほどで回収できる可能性が高い
- ビューカードは解約にならないで過払い金が回収できる可能性あり
司法書士からのアドバイス
過払い金は「自分が対象かどうか」「いくら戻ってくるのか」を正しく確認することが第一歩です。
利用年や返済状況によっては請求できない場合もあるため、取引履歴を取り寄せて冷静に判断することが大切です。
また、返済途中での残高やショッピング利用分との兼ね合いによっては、相殺や信用情報の登録といったリスクも出てきます。
こうした判断は自分だけでは難しいことが多いため、不安がある方は一度専門家に相談してみるのが安心です。
「過払い金があるか知りたいだけ」「請求するかどうか迷っている」段階でも問題ありません。
早めに動けば時効を回避できる可能性も高まりますので、気になった時点で行動に移すことをおすすめします。