- ニッセンで過払い金が発生する条件は?
- 過払い金が返金されるまでの期間
- 過払い金請求のデメリットを知りたい
ニッセンは以前、ニッセンジーイークレジットという会社名でしたが、2017年にニッセンクレジットサービス株式会社に会社名を変更しました。
マジカルクラブカードで有名な会社です。
ニッセンで過払い金が発生する条件や、返金されるまでの期間とデメリットについて解説します。
参考元:詳細-法テラス
ニッセン(マジカルクラブ)で過払い金が発生する条件
- ニッセンで過払い金が発生する条件を教えてください
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過払い金は法律の制限よりも高い利息でキャッシングの取引をしていた場合に発生します。
ニッセンは2010年頃に過払い金が発生しない金利に見直しているため、2010年以前から取引があった人だけ過払い金が発生する可能性があります。
ショッピングの取引では過払い金は発生しません。
法律で制限している利率を超えて支払いをしていた人に過払い金が発生します。
ニッセンも以前は法律の制限を超えた利息(27~29.2%)で契約をしていたので、その当時から取引をしていた人は過払い金の対象になります。
利息制限法の金利の上限 | |
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10万円未満の借入 | 20%まで |
10万円以上~100万円未満の借入 | 18%まで |
100万円以上の借入 | 15%まで |
過払い金の対象になる目安の期間
ニッセンは2010年までは法律以上の利息だったので、2010年以前から取引があった人は過払い金が発生している可能性があります。
2011年以降の新規契では過払い金が発生しない法律内の利息で契約をしているので、2011年以降から借り始めた人には発生しません。
ショッピング取引
過払い金はキャッシングの取引だけが対象になります。
そのため、ショッピングの取引では何年前からの取引であっても過払い金は発生しません。
ニッセンで過払い金が発生する条件まとめ
ショッピングでは過払い金は発生せず、2011年以降の新規契約の人にも発生しません。
過払い金請求の流れ
- ニッセンへの過払い金請求の手続きはどのような流れで行われますか?
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まずは取引履歴という資料を取り寄せて、過払い金の計算をします。
取引履歴は請求後1か月ほどで送付されます。
計算後、その金額を請求して和解や裁判をして過払い金を回収します。
ニッセンへ過払い金を請求するには以下のような流れで行われます。
ニッセンへ受任通知を送付して、取引履歴を取り寄せます。
取引履歴の送付を請求すると、請求から1ヵ月ほどで取引履歴が送付されてきます。
取引履歴には過去の借入や返済がすべて記載されているので、取引履歴を基に過払い金の計算を行います。
請求書を送付して交渉をするか、裁判をして過払い金の回収を目指します。
裁判をした際も折り合いがつけば和解をすることになり、金額等で折り合いがつかない時は判決になります。
和解した返還日か、判決で決められた日に過払い金が返還されます。
ニッセン(マジカルクラブ)の過払い金請求への対応
- ニッセンの過払い金請求への対応を教えてください
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ニッセンは裁判をしないケースでは、過払い金の80%~90%返金になることが多いです。
それ以上の金額を回収するとなると裁判が必要になります。
- 過払い金元金の80~90%
- 1~3か月後の返金
返還割合
裁判をせず話し合いで回収をする際は、過払い金の元金の80%~90%ほどの返還に留まります。
これ以上の金額を回収する際や、過払い金の利息まで回収するとなると裁判が必要になります。
返還期間
取引履歴の取り寄せから和解まで1~2ヵ月、和解から1~3か月程で返還されるので、裁判をしないケースでは依頼から過払い金が返金されるまでの期間は2~5か月ほどです。
裁判対応
- ニッセンへ裁判を裁判をした場合の対応はどのようなものになりますか?
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裁判をすると判決まで行かずに、ある程度の利息まで含めた金額を支払う旨で和解が成立する可能性が高いです。
ただし、利息の全額を回収したり取引の分断等の争点があると、ニッセン側も争ってくるので時間がかかります。
利息を全額ではなくもある程度までの回収であれば、早い段階で和解が成立することもあります。
利息全額の回収を希望したり、取引に分断等の争いがあると半年~1年以上時間がかかることもあります。
ニッセン(マジカルクラブ)への過払い金請求のデメリット
- ニッセンへ過払い金請求をするにあたりデメリットはありますか?
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ニッセンのカードは解約になります。
ニッセンでショッピングを返済中に過払い金請求をすると、過払い金とショッピングの残金で相殺されます。
ショッピングの残金よりも過払い金のほうが少なく相殺しきれない時は、ブラックリストに登録されます。
ニッセンに過払い金請求をした際に発生する可能性のあるデメリットをあげていきます。
- ニッセンのカードは解約になる
- ショッピング利用分との相殺でブラックリストに登録される可能性あり
カード解約
過払い金請求をすると請求した会社のカードは解約になります。
携帯料金や公共料金をカード払いにしている場合は、他の支払い方法に変更する必要があります。
ただし、請求しない別会社のカードは解約にはなりません。
ニッセンのカードが解約になると貯めていたTポイントは失効するため注意が必要です。
ショッピング利用中の場合のデメリット
ショッピングの残高がある場合は、過払い金とショッピング残高とで相殺されることになります。
過払い金の方が多ければ相殺後の過払い金を回収することになります。
しかし、ショッピング残高の方が多い場合には過払い金請求ではなく、残金を任意整理することになります。
- 過払い金>ショッピング残高
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過払い金50万円ーショッピング残30万円=20万円の過払い金請求
- 過払い金<ショッピング残高
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ショッピング残高40万円ー過払い金30万円=残金10万円
10万円を任意整理することになるので、ブラックリストに登録される
過払い金請求のまとめ
ニッセンで過払い金請求が発生するのは、2010年よりも前からキャッシング行っていた人だけです。
裁判をせず話し合いで回収をする際は、以下の内容での回収になります。
- 過払い金元金の80~90%
- 1~3か月後の返金
裁判をすると利息も含めて回収をできる可能性がありますが、取引の分断等があると半年~1年以上時間がかかることもあります。
注意点としては、請求をするとニッセンのカードは解約になるので、ショッピング等でカードを利用している人は注意が必要になります。
ショッピングも完済して、携帯料金や公共料金の支払いを他の支払い方法に変更してからであれば、デメリットなく請求を行うことができます。
- ニッセンのカードは解約になる
- ショッピング利用分との相殺でブラックリストに登録される可能性あり