楽天銀行スーパーローンは、返済が難しくなったときには「任意整理」という手続きで返済を楽にすることが可能です。
任意整理をすると利息が原則カットされ、元金のみを分割で返済していくことになります。
返済回数は36回(3年)~60回(5年)の分割払いが基本です。
本記事では、具体的な減額シミュレーションから、「口座凍結」や「楽天カード・ポイント」への影響といったデメリット等を分かりやすく解説します。
参考元:債務整理-東京司法書士会
【保証会社別】任意整理の交渉相手
保証会社あり
- 交渉相手
- 楽天カードまたは三井住友カード
- 将来利息
- カットに応じやすい
- 分割回数
- 60回(5年)程度
保証会社なし
- 交渉相手
- 楽天銀行と直接交渉
- 将来利息
- 対応が厳しくなる
- 分割回数
- 36回(3年)が上限の傾向
取引期間が1年未満だと
3年未満の短期分割を求められることも
楽天銀行スーパーローンでは、楽天カードまたは三井住友カードが保証会社となるケースと、保証会社が付かないケースもあります。
担保・保証人
楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社が保証します。ただし、当行が認めた場合は不要です。
保証会社が付いている場合、任意整理をすると保証会社が「代位弁済(借主の返済を保証会社が肩代わりすること)」を行います。
そのため、以後は楽天銀行ではなく、保証会社と返済条件の交渉をする流れになります。
分割回数は3年?5年?|保証会社の有無で条件が変わる
保証会社が付いているかどうかで、分割回数の目安が変わります。
保証会社が付いている場合は、基本的にどちらの保証会社(楽天カード・三井住友カード)も任意整理の交渉には協力的です。
- 保証会社ありの場合
- 原則として「将来利息のカット」や「5年(60回)程度の長期分割」に応じてもらえる可能性が高い
- 保証会社なし(直接交渉)
- 対応が厳しくなり、3年(36回)程度の分割が上限となる傾向
- 取引期間が1年未満などで短い場合は、3年未満の短期分割を求められる可能性あり
- 将来利息はカットしてもらえる可能性が高い
楽天カードと三井住友カードの任意整理については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【シミュレーション】任意整理をした場合としない場合の比較
「利息がなくなって、分割回数が伸びる」と言われても、実際の差がイメージしにくいと思います。
そこで、任意整理をしない場合(通常返済)と、した場合を比較してみます。
90万円借入
(金利14.5%・毎月18,000円返済)
任意整理をしない場合
- 毎月の返済額
- 18,000円
- 完済までの期間
- 約6年6か月
- 利息総額
- 48万円以上
任意整理後(36回払い)
- 毎月の返済額
- 25,000円
- 完済までの期間
- 3年
- 利息総額
- 0円
任意整理後(60回払い)
- 毎月の返済額
- 15,000円
- 完済までの期間
- 5年
- 利息総額
- 0円
36回払いでは、利息がなくなっても毎月の返済額は整理前より高くなります。
一方、60回払いまで認められれば、毎月の返済額を18,000円から15,000円に抑えながら、完済までの期間も短くできます。
このように、任意整理では「利息がなくなる=必ず毎月の返済が楽になる」というわけではありません。
何回払いで和解できるかによって、任意整理後の負担は大きく変わります。
任意整理については、以下の記事でも詳しく解説しています。

任意整理のデメリット(楽天銀行特有のリスク)
- 楽天銀行を任意整理する際のデメリットを教えてください
-
楽天銀行スーパーローンは解約となり、ブラックリスト登録で新規借入やローン契約が困難に。
さらに口座凍結や他カード解約の可能性もあります。
楽天サービスの扱い
楽天銀行スーパーローンは、原則として解約になります。
ただし、楽天会員のサービス自体が直ちに使えなくなるとは限りません(契約・サービスごとに扱いが異なります)。
楽天会員の人は解約後も楽天ポイントの利用が可能です。
「楽天カード」も同時に使えなくなる可能性あり
保証会社が「楽天カード」の場合、楽天銀行を整理すると、楽天カードも同時に利用停止・強制解約となります。
また、保証会社が楽天カードではない場合も、ブラックリストに登録されるため、遅かれ早かれ楽天カードは利用できなくなる可能性は高いです。
ブラックリスト(信用情報への登録)
任意整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録されます。
完済からおよそ5年間は、新規の借入やクレジットカードの作成・更新、スマホ端末の分割購入などが難しくなります。
ブラックリストの影響については、以下の記事でも詳しく解説しています。

楽天銀行口座の凍結(1〜3か月の目安と回避策)
楽天銀行を任意整理対象にすると、楽天銀行の普通預金口座が凍結されます。
- 凍結のタイミング
- 弁護士・司法書士から受任通知が届いた時点
- 凍結期間
- 約1ヶ月~3ヶ月程度(保証会社による代位弁済が完了するまで)
- 何が起きる?:
- 預金残高とローン残高が相殺(没収)される。
- 入出金、振り込み、引き落としが一切できなくなる。
口座凍結への回避策
給与振込や公共料金の引き落としを楽天銀行に設定している場合は、以下の対応が必須です。
- 預金を全額引き出しておく(相殺を防ぐため)
- 給与受取口座を他行へ変更する(給料が引き出せなくなるのを防ぐため)
- 公共料金等の引き落とし口座を変更する
銀行の債務整理については、以下の記事でも詳しく解説しています。

楽天銀行の任意整理の流れ
ご相談から解決までの一般的なフローを解説します。
1口座変更を済ませてから受任通知を送付
給与の受取口座や引き落とし口座の変更、預金の引き出しを終えてから、楽天銀行へ受任通知を送ります。
この時点で督促と返済が止まり、口座凍結が始まります。
2積立と和解交渉
返済を止めている3〜6か月の間に積立を行いながら、保証会社(または楽天銀行)と利息のカットと分割回数を交渉します。
積立は、和解後に返済を続けられるかの確認も兼ねています。
3和解成立・返済再開
和解書を取り交わし、決まった条件で返済を再開します。
以後は完済まで計画どおりに支払うだけです。
任意整理の流れと期間については、以下の記事でも詳しく解説しています。

よくある質問
- 楽天銀行スーパーローンで過払い金は発生しますか?
-
銀行は利息制限法の範囲内で貸付を行っているため、過払い金は発生しません。
- 楽天カードを利用している場合、影響はありますか?
-
保証会社が楽天カードの場合は、借入残高が合算されて、どちらも任意整理の対象になります。
- 三井住友カードの場合はどうなりますか?
-
保証会社が三井住友カードの場合は、借入残高が合算されて、どちらも任意整理の対象になります。
- 楽天銀行スーパーローンを任意整理すると家族にバレますか?
-
基本的に、適切に進めれば家族に知られずに手続きできることが多いです。
ただし、郵送物や連絡方法の設定が重要なので、相談時に「連絡手段」「送付先」を必ず確認します。
まとめ:楽天銀行の返済に困ったら早めの決断を
楽天銀行スーパーローンを任意整理するメリットとデメリットを整理します。
- 【メリット】
- 将来の利息がカットされ、返済総額が大幅に減る。
- 毎月の返済額が下がり、生活に余裕ができる。
- 完済までのゴール(5年後など)が明確になる。
- 【デメリット】
- 数ヶ月間、楽天銀行の口座が凍結される(事前対策で回避可能)。
- ブラックリストにより、数年間は新規ローンやクレカ作成ができない。
- 楽天カードも使えなくなる可能性が高い。
司法書士からのアドバイス
- 口座凍結への備えを
- 給与振込口座や公共料金の引落口座を事前に変更しておくことが大切です。
- 返済計画を現実的に立てる
- 任意整理後は「毎月どのくらいなら無理なく払えるか」を基準に積立金や返済額を調整する必要があります。
- 早めの専門家相談が有効
- 返済が滞る前に相談することで、選べる解決策が広がり、生活への影響を最小限にできます。
任意整理は借金問題を解決する非常に有効な手段です。
返済ができなくなる前に、まずは一度、専門家の無料相談で「自分の場合はどのぐらい楽になるのか」を確認してみてください。
