- 過払い金請求を依頼する事務所選びを間違えるとどうなる
- 過払い金請求を依頼する事務所はどうやって選べばいいの?
過払い金を請求をしたけど、やっぱり別の事務所に相談すれば良かった・・・と後悔してしまう人がいます。
過払い金請求を相談した事務所を後悔する原因はいろいろいなケースがあります。
- どのようなケースで後悔することになるのか?
- 事務所選択を間違えるとどのような問題がおこるのか?
- 費用はどのぐらいが相場なのか?
弁護士や司法書士の専門家に相談する際に、事務所選びで後悔することがないようチェックすべきポイントもご紹介します。
参考:高利を支払っていた場合には、取り戻すことができるのですか?-法テラス
「債務整理事件における報酬に関する指針」-日本司法書士会連合会
過払い金請求を相談する事務所を間違えると
- 過払い金請求を依頼する事務所の選択を間違えるとどのような問題がありますか?
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費用が相場より高かったり、回収する金額が少ない、手続きが遅い等の問題がおこる可能性があります。
過払い金請求をするカードは解約になりますが、そのようなデメリットの説明がない場合もあります。
- 費用が高い
- 回収額が少ない
- 手続きが遅い、放置される
- 事務所との連絡がとれない
- カード解約やブラックリストに登録される等のデメリットについて説明がない
依頼を受けた弁護士や司法書士は代理人として、あなたに代わって過払い金請求の手続きを行います。
基本的には代理人にお任せになりますが、専門家と言っても事務所ごとの当たり外れはあり、中には詐欺的な悪徳事務所も存在します。
後で事務所選びに失敗したと気づいても、貸金業者と和解済であればキャンセルはできません。
また、ブラックリストの影響がでてからでは手遅れになってしまいます。
過払い請求の費用(手数料)の相場
- 過払い金請求の費用は事務所によって違いますか?
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費用は事務所ごとに異なります。
同じ金額を回収しても、費用が高ければ手元に戻る金額は少なくなります。
そのため、なるべくは費用は安い事務所を選ぶようにするべきです。
費用の説明がほとんどなく、過払い金のほとんどが費用に消えたという話しも実際に耳にします。
費用はなるべく安い事務所を選ぶようにするべきです。
費用が高いほうがきっちり手続きしてもらえるんじゃないかと思う人も多いですが、費用が安くてもきっちり手続きをする所もあります。
逆に、費用が高いのに過払い金の回収額も少なく、手続きも遅い所もあります。
- 着手金=0円
- 基本成功報酬=0~4万円
- 成功報酬=20%以下、裁判の場合25%以下
- 減額報酬=0~10%
多くの事務所が上記の金額内にしていますが、中には上記の基準を超える事務所もあります。
安い事務所の費用
過払い金請求を依頼する際は、下記の相場を超えない費用の事務所を選択するべきです。
- 基本成功報酬が0~3万円以下
- 成功報酬=20%以下、裁判の場合25%以下
基本成功報酬は過払い金の回収額に関わらず、定額で必要になるものです。
成功報酬は回収した過払い金の金額に応じて発生する費用です。
特に返済中の場合は、減額した金額に対して数%の費用がかかる「減額報酬」は、高額になることがあるので無いに越したことはありません。
また、通信費や出張費等、色々な名目で費用がかかることもあります。
ホームページに費用が掲載されていても念のため電話や面談の際に、他に費用はかからないのか確認することをおすすめします。
過払い金の回収方法を確認
- 過払い金はどこの事務所でも同じ金額の回収になりますか?
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裁判をするかしないか等によって、過払い金をどのぐらい回収できるのかは事務所ごとに異なります。
そのため、費用が安くても回収金額が少なければ手元に戻る金額は少なくなります。
せっかく手数料の安い事務所を選んでも、回収額が少なければ結果として手元に戻ってくる過払い金は少なくなります。
相談する弁護士や司法書士を選ぶ際は、過払い金の回収の方針も確認しておく必要があります。
方針は特になく、依頼者が望むように業務を行っている事務所もありますし、事務所としての過払い金回収の方針を設けている所もあります。
- すべて訴訟をして、過払い利息を含めて全額を回収する
- 一切裁判をしないで、一定の基準額で話し合いで回収する
裁判をしないところでは金額は少なくなりますが、返金までの期間は早くなります。
必ず裁判をして回収する方針の事務所では、裁判なしで早めに解決してほしいと言っても依頼を受けてもらえない事があります。
裁判をしない方針の事務所では、裁判をして全額回収してほしいと言っても依頼を受けてもらえない事があります。
事務所を選ぶ際にはあなたの希望と、その事務所の方針が合っているかも確認することをおすすめします。
- 過払い金の回収を急いでなく、金額重視であれば訴訟をする
- 回収を急いでいたり、裁判まではしたくないのであれば話し合いで回収する
良い事務所を選ぶために気を付けること
- 過払い金請求で良い事務所を選ぶにはどこに気をつければいいですか?
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まずは費用が安い事務所を選ぶことです。
他には事務員任せにせず弁護士や司法書士が対応をしている事務所がいいでしょう。
また、ホームページに過払い金の情報が少ない場合は、過払い金請求にはなれていない可能性があります。
基本的にはホームページを比較することになりますが、下記を目安にしていただければと思います。
弁護士、司法書士が直接の面談をするか
過払い金請求を依頼する際は弁護士や司法書士との面談が必要になります。
面談の際に請求したカードが解約になる、借金が残った状態で請求する時はブラックリストに載る可能性があること等、注意点については弁護士や司法書士から伝える必要があります。
しかし、面談のほとんどを事務員に任せている事務所もあります。
面談を事務員まかせにするところはその後の手続きも事務員まかせにしがちなので、トラブルの元になります。
過払い金請求の経験が豊富か
ホームページに過払い金の情報が多い、過払い金請求に精通している事務所を選択するべきです。
過払い金請求になれていない事務所に依頼をすると回収金額が少なかったり、手続きに時間がかかり回収までの期間が遅くなる可能性があります。
特に業者ごとの情報が多い事務所は、業者ごとの分析を行っていて、行き当たりばったりで手続きをしているものではないことが伺えます。
過払い金回収までの期間の目安を載せているか
過払い金請求の解決までの期間を載せているのであれば、その日数を大幅に超えることはないでしょう。
何か月も依頼を放置されたという人もいるので、上記のような事務所であればそのような可能性は低いでしょう。
手続き終了時に書類を依頼者に返却するか
手続き終了時の返却書類としては領収書や和解書、報告書、取引履歴等がありますが、手続き終了時に書類を返却しない事務所もあります。
取引履歴があれば過払い金がいくら発生しているのか確認をすることもできます。
和解書があれば貸金業者といくらの金額で和解したのかを確認できます。
和解書や取引履歴を返却しないところでは、弁護士や司法書士が言っている過払い金の計算金額や回収した金額が本当なのか証明できません。
もちろんほとんどの事務所はちゃんと業務を行っていますが、過去に嘘の和解内容を本人に報告して、過払い金を着服していたということが実際にありました。
(本当は100万円で和解したのに50万円で和解したと報告し50万円を着服する等)
ホームページを更新しているか
過払い金請求に対する業者の対応は年々変わってきています。
それなのに数年前の情報をそのままにしているようでは業者の新しい主張に対し良い対処が望めません。
大手事務所=安心できる訳ではない
- 過払い金のCMをしているような大きな事務所なら信用できますか?
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大手の事務所は大量の依頼を受けているため、回収した実績が多いのでその点は安心できると思います。
ただ、CMを行っている事務所は費用が高い傾向にあります。
大量の相談を受けているので割合としては少ないのかもしれませんが、テレビCMをしている事務所に相談に行ったら対応が悪かった・・・
テレビやラジオでCMをしている事務所に電話したら、電話では多額の過払い金が発生していると言われたのに実際には過払い金は発生しなかった・・・
という話しを聞くことは何度もあります。
- CM等の広告費をかけている分、費用が高くなる
- 大量に業務をこなしているため手続きは遅くなる
- 手続きが遅くなると早めに業務を終了させるため業者と安易な和解をするので回収額は少なくなる
という悪循環に陥っている事務所もあるようです。
電話をしても担当がころころ変わり前回話した内容が伝わっていなく、毎回同じ話しをする羽目になったということがあるようです。
大手事務所すべてがそうではなく、大手でも悪い噂を全く聞かない事務所もあります。
まとめ
- 費用が高い
- 回収額が少ない
- 手続きが遅い、放置される
- 事務所との連絡がとれない
- カード解約やブラックリストに登録される等のデメリットについて説明がない
- 基本成功報酬が0~3万円以下
- 成功報酬=20%以下、裁判の場合25%以下
弁護士、司法書士と言っても当たり外れは激しい業界です。依頼した事務所によって結果が大きく変わります。
なるべくなら後悔することのないように、事前に調べたうえで相談をするべきです。
ただし、実際にはどのような対応をされるのかは、相談をしてみないとわからないものです。
まずは費用が安い事務所を選び、対応に不信感があれば依頼をせず別の事務所に相談してみるという方法が良いでしょう