債務整理後も安心!ブラックでも使えるデビットカード|司法書士解説

当サイトの記事はすべて司法書士三浦永二(東京司法書士会所属、登録番号7300号)が執筆しています。

債務整理をすると「クレジットカードが使えなくなってしまう」という点で債務整理を躊躇する人は多いです。

クレジットカードが使用できなくなっても、デビットカードならブラックリスト中でも発行・利用が可能です。

債務整理後でも利用できるデビットカードについて、実際の体験談も交え、司法書士が詳しく解説します。

参考元:使い過ぎがないから安心「デビットカード」|一般社団法人全国銀行協会

目次

債務整理後にクレジットカードが使えない理由

参考元:信用情報とは-指定信用情報機関のCIC

債務整理をするとクレジットカードは使用できなくなりますか?

債務整理をするとブラックリストに登録されるため、クレジットカードは利用できなくなる可能性があります。

債務整理をしたクレジットカードは、必ず解約になります。

また、ブラックリストに登録されるので、債務整理をしていないクレジットカードも解約になる可能性があります。

ブラックリストに登録されると
  • 新たなクレジットカード申込はほぼ通らない
  • 現在利用中のクレジットカードも解約になる場合が多い
  • 債務整理対象外のカードも利用停止となることがある

ブラックリストの影響については、以下の記事でも詳しく解説しています。

【体験談】

20代 女性

任意整理後、急にクレジットカードが使えなくなり、公共料金やネットショッピングの支払いに困りました。

デビットカードとは?【基本と仕組み】

デビットカードはどのような利用ができますか?

デビットカードとは、銀行口座に紐付けて「即時引き落とし」で利用できるカードです。

Visa・JCB・Mastercardなど国際ブランド付きのカードも多く、クレジットカードとほぼ同じように買い物やネット決済で利用可能です。

Visaデビット/JCBデビット/Mastercardデビットと、主要な国際ブランドが利用可能です。

楽天銀行イオン銀行三井住友銀行三菱UFJ銀行等、多くの銀行がデビットカードを発行しています。

クレジットカードとデビットカードの違い

項目クレジットカードデビットカード
支払い方法後払い即時払い(残高分のみ利用可)
利用上限利用限度額口座残高が上限
申込審査あり原則なし
ブラックリスト登録で作成・利用不可作成・利用可(原則)
キャッシング可能不可
支払回数一括・分割・リボ可一括のみ

主な違い

  • デビットカードは「即時払い&審査なし」が最大の特徴
  • 分割払いやリボ払い、キャッシングは利用できない

公共料金や携帯料金の支払いも、デビットカードに対応している会社が増えています。

高速道路・ガソリンスタンド(一部利用できるカードもあり)ではデビットカードは利用できません。

体験談:デビットカードのメリット

30代 女性

クレジットカードを使いすぎてしまい債務整理を選択。デビットカードに切り替えたことで、毎月の利用額をその場で把握でき、無理のない家計管理ができるようになりました。

債務整理後でもデビットカードが作れる理由

債務整理をしてもデビットカードは利用できますか?

債務整理をしてブラックリストに登録されていても、デビットカードは利用することができます。

デビットカードを作成する際は、原則は審査がありません。

債務整理や任意整理をしてブラックリストに登録されていても、デビットカードは基本的に審査がありません。

クレジットカードと違い、「銀行口座を持てる=原則誰でもデビットカードを持てる」ものです。

デビットカードと同様に、審査がなくクレジットカードの代わりに利用できるものとしてはスマホ決済があります。

スマホ決済については、以下の記事でも詳しく解説しています。

体験談:債務整理後の生活再建にデビットカードが役立った例

30代 男性

債務整理直後はクレジットカードが全て使えなくなり本当に不便でしたが、デビットカードを作ったことでネットショッピングや公共料金の支払いも困らなくなりました

注意が必要なカード

  • 「立替払い」「後払い」付きデビットカードは審査がある
  • J-Debitは、ネットショッピングなどクレカと同様の使い方は不可

例外的に「立替払い(後払い)機能付き」のデビットカードは審査があるため、ブラック状態では発行できないケースがあります。

J-Debitというデビットカードもありますが、こちらはカード番号がないためクレジットカードのような利用はできません。

「立替払いなし」、「即時引き落とし型」でVisa・JCB・Mastercardのカードを選びましょう。

デビットカードならブラックリストに登録されても使える

よくある質問Q&A

債務整理後にデビットカードを申し込んで断られることはありますか?

デビットカードは基本的に審査がないため、債務整理後でも発行可能です。

ただし、「立替払いや後払い機能付き」など一部カードは審査があります。

シンプルな「即時決済型」を選ぶのが安心です。

デビットカードでスマホ決済は使えますか?

はい、多くのスマホ決済サービスでデビットカード登録が可能です。

デビットカードで家族カードは作れますか?

多くの銀行では、デビットカードの家族カード発行に対応していません。

家族で利用する場合は、それぞれ個人名義の口座・カードを作成する必要があります。

デビットカードを持っていると新たな借り入れやローン審査に有利になりますか?

デビットカードはクレヒス(クレジットヒストリー)に影響しないため、ローンや借入の審査に有利・不利はありません。

デビットカードが不正利用された場合の補償はありますか?

デビットカードも多くの銀行やカードブランドでは、不正利用が認められた場合の補償制度があります。

ただし、補償内容や条件は発行会社によって異なるので、事前に確認が必要です。

デビットカードの利用でポイントやキャッシュバックは貯まりますか?

デビットカードでも、利用額に応じたポイントやキャッシュバックのサービスがあります。

クレジットカードほど還元率が高くない場合も多いですが、家計の節約に役立ちます。

デビットカードは年会費がかかりますか?

デビットカードは年会費無料のものが多いですが、一部有料もあります。

まとめ・司法書士からのアドバイス

  • デビットカードなら原則審査なしで作成できるので、日常のキャッシュレス決済が可能
  • 「使いすぎ防止」「家計の見える化」も実現できる
  • 申込時は「立替払い」機能の有無や、利用できるサービス範囲を確認すべき

債務整理でクレジットカードが使えなくなっても、デビットカードを活用することで新たなスタートを切ることができます。

ただし、「立替払い」など審査があるカードには注意し、ご自身に合ったものを選びましょう。

ブラックリスト中も日常生活に困ることなく、むしろ現金主義+デビットで健全な家計管理が実現できます。

疑問点があれば、一人で悩まずに司法書士などの専門家に相談してみてください。

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